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「四季綴り-薄桜鬼異聞」
土方編

A-5 Nobody is going to lay a finger on her as long as I'm alive

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この屯所の中でなら何をしようと勝手だが
あそこには近寄るな
そう約束できるならここにおいてやる

そう言ったのは彼だった
睨まれたわけでも、怒鳴りつけられたわけでもない
だけど、否と言わせない気迫が彼の全身から漂っていたことを覚えている

素直に言うことをきくのは癪だったけれど
彼と過ごしたこれまでの時間が
一度口にしたことは絶対に覆さない人だってことを教えてくれていたから

それに
なんの後ろ盾もない、ただの町人のわたしだもの
ここを追い出されてしまったら、そう簡単に彼には近づけないだろう
そしたら仇討ちもできなくなる

もしかしたら彼はそれを企んで-わたしを追い出そうとして
あんなことを言ったのかもしれないし
だったら余計、その手になんか乗るものか
そう心に決めて、わたしは「そこ」には絶対に近づかないようにしていた


「今夜は片付けが終わったら部屋に引っ込んどけ」

夕餉の片づけをしていたわたしの背中に、聞きなれた声が届く
誰の声かなんて、振り向かなくてもわかる
…わかってしまう自分もどうかと思うけど

「言われなくてもそうしますけど」

胸につかえたもやもやを誤魔化すみたいに
わたしは振り向きもせずに答えた

確かにわたしはここに住まわせてもらっているけれど、それは別にみんなと仲良くおしゃべりするためじゃないし
そりゃあ、時々…ううん、結構な頻度でみんなと広間で過ごすことは多いけど
だけどそれは、原田さんとか平助くんとかが、やれ巡察の土産だとか言って色んなお菓子なんかを買ってきてくれるからで
別に好きで広間に残ってるわけじゃないし

「みなさんのお仕事のお邪魔をするつもりはありませんし」
「そうじゃねえ」

我ながらすごく嫌な言い方だって思ったけれど
彼は気分を害した様子もなく、むしろ淡々と言葉を続けた
その声音がいつもとほんの少し違う気がして、わたしはお膳を抱えたまま足を止めた

「…なんですか」
「今夜は平助と新八は巡察に出る。俺と近藤さんは会津藩に呼ばれてるし、総司と斎藤も同行する。非番の原田は夜中までには戻ってくるだろうが、それまでここはほぼ無人になる」

表には隊士の人がいるし、実際には屯所が空になることなんてないのだけれど
彼が何を言いたいのかは、すぐにわかった

「ご心配なく。皆さんのお留守を狙って悪だくみなんてしません。わたしが狙ってるのはあなたひとりですから」
「そうか」

わたしの八つ当たりなんか気にもせず、彼は眉ひとつ動かさなかった


その日 屯所は静かだった
勝手場の火を落とし、部屋に戻る途中の縁側でふと空を見上げる
まるで墨を流したように黒い空にぽっかりと浮かんだ月は、見たこともないほど大きくて
だけど、「きれい」というよりはなんだか不気味で

「…気味が悪い」

こんな夜はさっさと寝るに限る
もう部屋に戻ろうと踵を返したわたしの後ろで、何かがばさりと音を立てた

「…え?」

嫌な気配が背中を射貫く
振り向くことが躊躇われる
だけど、このまま何もなかったことには出来そうもない気がした

「…誰?」

そっと肩越しに振り返る
灯りひとつない廊下の奥で、何かの気配が動いている

「…誰かいるの?」

問いかけてみても返事はない
ぞくり、と背筋が強張った
思わず広間に向かって走り出そうとしたけれど

-ここはほぼ無人になる

彼の言葉が脳裏を過った
そうだ
今夜は屯所には誰もいない
表にはたくさんの隊士たちがいるけれど、ここは奥まった幹部専用の棟で
隊士の人は勝手にここに入ってはいけないことになっている
それでも、叫び声をあげれば誰かが来てはくれるかもしれないけれど

「…やだ…」

無意識に出た声は震えていた
訳なんかわからなかったけど、逃げなきゃって本能が叫んでいて
なのに体はぴくりとも動かなくて
あのとき-風間ってひとが現れたときも怖かったけれど
今感じるのはあのときなんかには比べ物にならないほどの恐怖

逃げなきゃ
なんだかわからないけれど逃げなきゃ
そう思って無我夢中で走りだしたわたしの腕に冷たいものが触れる

「やだ…っ!」

身震いするような気味の悪いその感触に思わず振り向いたわたしの目の前で
赤い色がにやりと哂った気がした

「…っ…さん…っ!!」

助けを求めるように伸ばした指先を温かい何かが包み込む
涙で滲んでよく見えなかったけれど
それは確かに彼だった

*そろそろ本題に入りましょうかねw←本題がなにかは深く考えてはいけない(=∀=)

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~ Comment ~

 

うむ!
続きが気になる!
ハラハラどきどき!

ぐりぐりんりんさん 

ぐりぐりぐり・・・じゃねえ
ぐりんぐり・・・でもない
ぱっと見たらわからねえしw

うむ、て
斎藤じゃあるまいし
納得してる場合じゃないですよー
続き、書くのは貴女ですよー(^◇^)
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

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