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「薄桜鬼 沖田総司」
それはきっと恋だった(短編)

爪の先まで僕の

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「ほんと君ってどうしようもないよね」

目の前でうるうると目を潤ませている君に
僕はひとしきり悪態をつく

「ご、ごめんなさい」

反論する気もないんだろう
君は素直に謝ると、きまりが悪そうに視線を泳がせた

「…もういいよ。済んだことだし」
「でも」

君が、心から申し訳ないって思ってることは僕にも伝わってくる
言い訳しないのも、君の誠意なんだろうなって思うし
僕がこつんと指で君の額をはじくと、君は咄嗟に目を閉じた

「お仕置きだよ」
「痛いです…」

ふにゃりと眉尻を下げ、君は恨みがましい目で僕を見上げる

「当たり前でしょ。痛くなきゃお仕置きにならないじゃない」
「それはそうですけど」

そんなに強くしたつもりはないんだけど
見ると君の額はほんのり赤くなっていた

「やだな。誰がこんなことしたの」
「え」
「君のおでこ。赤くなってる」
「そ、それって」

あなたのせいじゃ、と君は言いたげに僕を見る
そんなこと、わかってる
わかってるけど、君が傷つくのは嫌なんだ

たとえそれが、僕自身の手によるものでもね

「勝手に傷作るなんて、もう一度お仕置きしなきゃね」
「そ、そんなぁ」

今度は何をされるのかと、君は無意識に後ずさる
その細い肩を強くつかんで、僕は君を抱き寄せる

「ほら。黙ってお仕置きされなよ」

不安げに揺れる琥珀の瞳を見つめながら
僕は柔らかな君の額にそっと口づけた


君を傷つけるたび
こうして口づけていけば
僕はいつか君の全てに口づけることができるね

僕がそう言うと 君は困ったように笑ったけれど
やだなあ
僕は真面目に言ったのに

忘れないで
君のすべては僕のもので
髪の一筋 爪の先まで

僕だけのものなんだから

*あら?幸せ沖千のはずなんだけど、なんか病んでるように思うのは気のせいかしらw


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