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「お題シリーズ-拍手御礼-」
恋のうた

浮き名高砂むかしとなりて

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歩き慣れた散歩道だというのに、今日は少し息が上がっているような気がして、総司は木陰に身を寄せた
なんとなくだるさを感じるのは汗ばむ陽気になったからかもしれない

咲き誇る桜を楽しんだのはついこの前だったように思うのに、季節が流れるのは早いものだ

そんなことを思いながら頭上を見上げると、木の葉の間から降り注ぐ陽射しは眩く、足元に広がる色濃い影が暑い季節の訪れを教えている
けれど木陰の空気はひんやりとしていて心地よく、総司の口元も自然に綻んだ

やがて訪れる夏の暑さは容赦なく体力を奪ってゆくだろう
今年の夏は無事に越えられるだろうか

ふと頭を過ったその思いに眉を寄せたが、日々体力が衰えてゆくことは自覚している
立っていることが辛くなり、木の幹に背を預けたまま総司はその場に座り込んだ

さわさわと風が流れ、遠くで響くのは鳥の声
そんな静けさを愉しむように、総司はゆっくりと目を閉じた


-さん 総司さん

それまで頬を撫でていた冷たい感触が、不意に温もりを帯びる
瞼にかかる髪をそっとかき上げる細い指を総司は掌で包み込んだ

「総司さん」

目を開けるとそこには予想通りの顔がある
心配するような、慈しむような、昔から変わらぬ深い眼差しに総司は微笑んだ

「いつもよりお帰りが遅いから心配しました」
「散歩してたんだけど、ちょっと休憩」
「こんなところでうたた寝なんかしたら、体を冷やしてしまいます」
「相変わらず心配性だね、きみは」
「だって」

総司は、ぷうっと口を尖らせる千鶴の頬をつんつんと指でつつく

「総司さん!」
「ほら、君も座りなよ。風が気持ちいいからさ」

細い手首を軽く引いただけで、千鶴の体は難なく総司の胸に倒れこんだ

「総司さん!」
「暴れちゃだめだよ」

自らの膝の上に小さな体を抱き込んで、柔らかな髪に頬を寄せる
そんな総司を千鶴は心配そうに見上げている

「…そんな顔しなくても大丈夫だよ」

その視線の意味を知っている総司は穏やかに笑ってみせた

本当に君は心配性だね
僕は大丈夫なのに
今も昔も いつだって君は

言葉にならぬその想いを伝えるかのように、総司の唇が千鶴の頬をなぞってゆく
そのくすぐったさに、千鶴は苦笑しながら身をよじらせた

「だめです、総司さん」
「なんでさ」
「なんでって…だって」

恥ずかしそうな、照れたような千鶴の表情
それがなぜか、総司はもちろん理由を知っているけれど、だからといってやめるつもりなど毛頭ない

「君は僕のものなんだから。今さら恥ずかしがること、ないでしょ?」
「もう…」

なんでそんなに艶っぽい声なんですかと思ったものの、その手を拒むことなど千鶴には出来るはずもなく
おりてくる総司の唇を受け止めるために、千鶴はそっと目を閉じた-

-のだが。

風に乗って届いた声に、千鶴は珍しいほど素早い身のこなしで総司の腕から飛びのいた

「…もう」

思いきり不機嫌な総司の声も、千鶴の耳には届いていないのだろう
嬉しそうな顔をして声の主に手を振る千鶴に、総司は深く溜息をついた

愛する千鶴との時間を邪魔した不届きものなんか斬って捨ててやる
以前なら本気でそう思い、有無を言わさず刀を抜いていたけれど

「そんなわけにはいかないよね」

やれやれと肩をすくめつつ起き上がる総司の視線の先には
小道を駆けてくる小さな子供とその後ろを歩く一組の若い夫婦の姿
鈴を転がすような軽やかな子供の声に呼びかけられ、思わず手を振ってしまった自分に苦笑するが、悪い気はしなかった

「僕がおじいちゃんって呼ばれる日がくるなんてね」

そう呟いた総司の隣で、白髪頭を綺麗に結い上げた千鶴が笑っていた

浮き名高砂むかしとなりて 今じゃ互いに共白髪

*たまには総司にも幸せなお話w


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~ Comment ~

 

今じゃ互いに共白髪ー( ´ ▽ ` )
↑検索した

いい話だー
すごくいい話だー
じじいなのに艶っぽい総司、最高だーーーー

素敵なお話ありがとう!

 

わぁ!
しあわせな沖田総司!
素敵♡
ほのぼの、あったかい気持ちになったよー!

ぐりんたん&あーやん 

コメントありがとー!
都都逸シリーズ第2弾でございます
斎藤の次は総司だ!

じじいになっても艶っぽい総司
孫がいようが関係なく千鶴を溺愛してそうだと思うんだけど
どーかな?
羅刹はともかく労咳じゃ、長生きはできなかったかもしれないけど
もしかしたらこんな未来もありえるかもしれないじゃん?

うさぎだって、たまには幸せは総司を書くんだよーw


NoTitle 

こちらにも、遅ればせながらコメコメ~~

私も以前、総司じーさんオチを書いたことがあってさ。
なんかニヤニヤしちゃったよん。

それにしても叙述トリック来たねこれw
「今日は少し息が上がっているような気がして」
「今年の夏は無事に越えられるだろうか」
「立っていることが辛くなり」
てっきり病に侵されてるのかと思いきや。
真相に全然気付かなかったよ。

>瞼にかかる髪をそっとかき上げる細い指を総司は掌で包み込んだ
>昔から変わらぬ深い眼差しに総司は微笑んだ

この光景に総司の気持ちが感じられて、こっちも目元が緩んでしまった。
千鶴愛されてるね。

そうそう、この「昔から変わらぬ」にちょっと違和感あったんだよね。
ん?昔?みたいな。
でもやっぱり気付かなかったw

>頬をつんつんと指でつつく

ふふっ
かわいらしいなあ。
沖千はこれがたまらないのよ。
言ってることは意地悪が多いけど、仕草にさ。
出ちゃってるのがさ。
あーもーかわいい

>今も昔も いつだって君は

万感の想いを込め、とはまさにこのことなんだろうなと思うよ。

今も昔も(僕は)いつだって君が
今も昔も(僕は)いつだって君と


うん。やっぱ総司が大好きだ!(脳内自己完結!)


>「だめです、総司さん」

オチを知ってから読むと、まだこんなこと言ってんのかよと突っ込みたくもなるw

>君は僕のものなんだから

これだよ。これが総司なんだよねー
私この手の台詞大好き。
揺るがぬ想いって感じが最高だ。

>「そんなわけにはいかないよね」

あはは
さすがに諦めたw

幸せな沖千かあ。
ぴちぴちキラキラの、若い幸せ沖千じゃないところがミソだね。うさぴょん節だね。
労咳設定なんか無視してそっちに走ってくれても構わないよ?w

ほわんほわんのお話ありがとう!

ぐりんたん 

お久しぶりの幸せ沖千
楽しんでいただけたかなあ

>それにしても叙述トリック来たねこれw
>てっきり病に侵されてるのかと思いきや。

おお!騙されてくれたなら本望!
ここはそのつもりで書いてたw

>沖千はこれがたまらないのよ。
>言ってることは意地悪が多いけど、仕草にさ。
>出ちゃってるのがさ。

ようやく沖千も書きなれてきたよw
最初はどーしていいかわからず、総司像も紆余曲折だったけど
なんとなく落ち着いてきた感はあるw

>今も昔も(僕は)いつだって君が
>今も昔も(僕は)いつだって君と

これに尽きるよね、ほんとに
これが沖千だなあって思う

>オチを知ってから読むと、まだこんなこと言ってんのかよと突っ込みたくもなるw

じじばばになってもさ
このふたりはこのまんまであって欲しいなあって思うんだー
照れる千鶴に悪戯総司
それを不思議そうに眺めてる孫

きっとね、子供とか孫の方が大人なんだよ
「もう、お父さん(おじいちゃん)たら」なんてあきれられてさ
でも総司は意に介さず
「なに?悪い?」なんてうそぶいて

そんな幸せな老後があってもいいよね

>ほわんほわんのお話ありがとう!

こちらこそー!

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