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薄桜鬼 (feat.グリーンさん)2

第96話 雪化粧

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ぐりんたんとのリレー小説もなんと 第96話! 100話までもうちょいだー!
第95話はこっち → 第95話 返信


夜半からの雨は、いつのまにか雪にかわり
それは朝まで止むことはなく降り続いた

夜が明けてみれば
広い庭は一面白い雪に覆われていて
顔を覗かせたばかりの陽の光に溶けることもなく

まだ誰も足を踏み入れていないその世界は
文字通り純白の敷物を敷いたようで

「きれいですね」

風に舞い上がる粉雪が陽の光にきらきらと煌くその光景は
この世ならざるもののようで

「このままいつまでも眺めていたいですね」

ほうっと息を吐く千鶴に総司はちらりと視線を送る

「そう?」

ぶるっと寒さに身を震わせながら、総司は静かに立ち上がる
不思議そうに自分を見上げる千鶴に 意味ありげな笑みを送る

「雪ってさ」

総司は素足のまま縁側を下りてゆく
冷たくないわけはないだろうに
そのまま雪の中を歩いてゆく総司を 千鶴は目を見開いて見つめている

「千鶴ちゃんに似合うよね」
「え?」

その意味を千鶴が聞き返そうとしたその瞬間
総司は足跡ひとつついていない雪の中に思いきり倒れこんだ

「沖田さん!」

慌てて千鶴は縁側を駆け下りる
何かに躓いたのか、それともどこか具合でも悪いのか
雪に埋もれた総司はぴくりとも動かない

「沖田さん!」

素足に雪の冷たさが伝わるけれど そんなことはどうでもよかった
袴の裾を濡らしながら総司に駆け寄り、細い腕を伸ばしたその時

「-え?」

ぼすっ。
鈍い音が耳に届く
自分が、思いきり誰か-というか、総司に腕を引っ張られ、そのまま前のめりに雪の中に沈みこんだのだということを理解するには、少しの時間を要した

「あはははは!」

頭上から聞こえる軽やかな笑い声は、ようくようく知っている声で
千鶴はようやく自分の身に起きたことを正確に把握した

「沖田さん!ひどいです!」
「あははは!これがほんとの雪化粧だね」
「それって、どーゆー意味ですかっ!」

もうっ!心配したじゃないですか!とぶつぶつ言いながら身を起こす千鶴を
総司は雪の中に寝転んだまま眺めている

「もうっ!沖田さんも早く起きてください!着物が濡れちゃいます!」
「僕のことより自分の心配しなよ。顔中、雪だらけだよ」

そりゃあそうだろう
顔から雪に飛び込んだようなものなのだから
一体誰のせいだと思っているのか

などということは口にはしない
言ったが最後、とんでもない攻撃-もしくは口撃に合うことは目に見えているから

「いい加減にしてください!」

顔の雪を手で払いながら、千鶴は縁側を上がってゆく
そろそろ皆も起きだす頃だし、朝餉の支度も始めねばならない

「ちゃんと雪を払ってからあがってくださいね!廊下が濡れちゃいますから!」
「はいはい」

気のない返事を返す総司に溜息をつきつつ、千鶴はぱたぱたと奥へと走り去って行った
ひとり雪の中に倒れ込んだままの総司は、顔だけを動かして千鶴が倒れてこんでいた跡を見つめる

それは純白の
穢れのないいろ
なにものにも染まっていない無垢ないろ

だからこそ穢してはいけない
だからこそ穢したい

そんな思いが胸を去来する
総司の秀麗な貌が苦しげに歪んだ

「ほんとに君はこの雪みたいだよね」

千鶴の形にかたどられた真っ白な雪のくぼみに向かって腕を伸ばす
それはまるで、小さな体を抱きしめようとしているようにも見えた


*・・・あれ?リレーの季節って冬で合ってたっけ(汗)
  相変わらず沖千は書きにくい(・_・;)


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~ Comment ~

NoTitle 

うわあああああああ!
うさぴょんが、ほんわか沖千(前半はね)を書いてくれたあああ!!!

私今、頭が沖千だらけでね。
いろんな沖千を書いてみたくて仕方ないの。
でもそれって、薄桜鬼ベースだったり、他の二次からきっかけをもらったり、そういうのばっかりで。

だからこうやってイチから沖千を産めるうさぴょんが、すっげー羨ましい。
本当に心から真剣に、うらやましい!

>風に舞い上がる粉雪が陽の光にきらきらと煌くその光景

綺麗だ…
想像するだけで、何か泣けてくる。
東京みたいにベッタリした雪じゃなくてさ。
さらっとした雪が風に吹かれると、こうなるよね。
それを並んで見てる二人。うっとりする…

>「そう?」
>ぶるっと寒さに身を震わせながら、総司は静かに立ち上がる

もう、もうね!
「そう?」っていいよね!!
総司っていつもこうやってひっくり返そうとするんだよ。
寒いくせになんかやろうとしてるし。ああもう大好き

>「千鶴ちゃんに似合うよね」
>総司は足跡ひとつついていない雪の中に思いきり倒れこんだ

今の私の中の総司に、ぴったりな行動だった。
感想稚拙でごめん。
でもこういう風に、周囲が「ちょ!」って思っちゃうことを始める総司が、すげー好きだ。

総司って、儚いよね。←いろいろ書いたんだけど、うまい言葉が見つからなくて結局この一言

しかし千鶴も大変だねえ。
巻き込まれて雪まみれかよ…寒そっ(>_<)
でも顔に雪がいっぱいついてる千鶴を、愛おしそうに見つめる総司がたまらない。

>だからこそ穢してはいけない
>だからこそ穢したい
>総司の秀麗な貌が苦しげに歪んだ

これ、うさぴょんだなって思った。
これだけ書きあってると、やっぱお互い「っぽいなー」っていうの見えてこない?(>▽<)

千鶴が行っちゃったあと、一人切なそうにしてる総司が、なんとも。



何とも言えないんだけど、続きが自分だということに気付き吐血w



でもこれ本当に素敵だな。
雪のくぼみに手を伸ばすとか。
愛情を感じる。


リレーの季節は多分特定材料出てきてない…と思うw
いいんだよいいんだよ!
こまけえことは気にすんな!

ぐりんたん 

コメントありがとう!

>うさぴょんが、ほんわか沖千(前半はね)を書いてくれたあああ!!!

え。
そんなに驚くほどほんわか沖千めずらしかったか!?
・・・・確かに多くはねえけど。

>いろんな沖千を書いてみたくて仕方ないの。
>だからこうやってイチから沖千を産めるうさぴょんが、すっげー羨ましい。

わたしはぐりんたんが羨ましいw
ネタが全然おりてこなくってさー
沖千でも土千でも風千でもなんでもいいから頭を一杯にしてみたーい!

>東京みたいにベッタリした雪じゃなくてさ。
>さらっとした雪が風に吹かれると、こうなるよね。

そうそう!
ベタ雪じゃなくてさらっさらのパウダースノー!
この辺じゃ滅多に見られないんだけどさ

>総司っていつもこうやってひっくり返そうとするんだよ。
>寒いくせになんかやろうとしてるし。ああもう大好き

総司って予測不能だよねある意味
いや、予測できるんだけど、それやるかっ!っていうww

>今の私の中の総司に、ぴったりな行動だった。

ありがとう!
やっぱりわたしにとって総司は「鬼門」でさ ←さんざん書いてるくせにw
ぐりんたんも言ってるけど、お互いの「総司」って微妙に違うじゃん?
それはそれでいいと思うんだけど、「えー。これは違うだろ」ってなるのが不安でさ
わたしはぐりんたんが書く総司って、ほんとに薄桜鬼総司だ!って思ってるの
そのぐりんたんが「頭にいる総司」って感じてくれたなら嬉しい!

>総司って、儚いよね。←いろいろ書いたんだけど、うまい言葉が見つからなくて結局この一言

これ、わかる
彼の背負ってるものがちらつくからかもしれないんだけどさ
たとえば土方に「儚い」とは感じない
うーん。ちょっと伝えにくいんだけど
土方なんかはすっごい生命力を感じるの
死ぬ直前まで「生きてる」っていうか
だけど総司は違うんだよね
別に彼が「生きること」を諦めてるとか、そういうことではなくてさ

ああもどかしい!うまく伝わるといいんだけど!

>これだけ書きあってると、やっぱお互い「っぽいなー」っていうの見えてこない?(>▽<)

うんうん♪
似て非なるものだよね
わたしはぐりんたんが書く総司は大好きなんだけど
自分じゃ書けないw

>何とも言えないんだけど、続きが自分だということに気付き吐血w

吐血してる場合じゃねーしw
続き待ってるよ―!! ←ひさしぶりに鬼畜w

>雪のくぼみに手を伸ばすとか。
>愛情を感じる。

ありがとう!!一番伝えたかったことだから嬉しい!

>こまけえことは気にすんな!

そーだよね!
これまで気にしたことないもんね!(いや気にしろよ)
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