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薄桜鬼 (feat.グリーンさん)2

番外編 恋衣

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*こちらはグリーンさんとのリレー小説 番外編です(^^♪
  設定としては、副長が兎と別れた直後くらいのお話w


「珍しいところで会うもんだな。」

聞き覚えのある陽気なその声に、土方は思い切り眉間に皺を寄せた。
なんでこんなとこで、しかもこいつと出会わなくちゃいけねえんだ。
そんな心の声は、しっかりと顔に出ていたのだろう。
高杉は、まるで悪戯をしかける童子のような笑みを浮かべている。

「忙しい副長さんが、こんなとこで遊んでていいのか。」
「うるせえ。」

答えずに無視すべきだったかと思ったものの、それで退いてくれるような相手でもないことはわかっている。
土方は大げさに溜息をついた。

「てめえこそ、なんでこんなとこにいる。」
「俺が遊郭で遊ぶのはいつものことだ。馴染みの女からの誘いが多くてな。」

高杉の傍らには、艶やかに着飾った芸者が控えていた。
この店でも売れっ子の娼妓で、土方も何度か座敷に呼んだことがある女だ。
むろん座敷で酌をさせただけで、それ以上の関係はない。
島原の遊女は体を売らないことで有名で、それだけ格式も高かった。
太夫ともなれば、会うだけでも莫大な花代と手間が必要で、大名道具とさえ言われる存在だ。
この女はそこまでではないものの、それでも祇園や上七軒の女とは比べ物にならない高嶺の花に違いはなかった。
土方がこの女を座敷に呼んだのも接待する先が会津藩だったからで、個人で遊べるような女ではない。

「いい身分だな。」
「お蔭さんでな。」

土方の嫌味も高杉には通じない。あっさりと聞き流され、土方はますます眉間の皺を深めた。

「長州藩お抱えは祇園じゃなかったのか?」

島原界隈は幕府の人間が出入りしている。
だからというわけではないだろうが、長州藩士たちは祇園で遊ぶことが常だった。
それくらいの情報は土方も掴んでいる。

「いい女と遊ぶのに縄張りは関係ねえよ。」

そう言って高杉は傍らの女の肩を抱き寄せる。女はわざとらしいほどの嬌声をあげて、高杉の胸に寄りかかった。

「-あいつを一人にしちまってもいいのか?」

土方が誰の事を言っているのか。
高杉にはすぐにわかったのだろうが、眉ひとつ動かすことはなかった。

「俺がどこで何をしてようと、あいつは気にしねえよ。」

何の疑いもない、確固たる自信。それはどこからくるものか。
土方は苦々しげに口元を歪めた。

「あんたこそ。こんなところで遊んでる場合じゃねえだろう?」

意味ありげな高杉の言葉に、土方は目を細めた。

「どういう意味だ。」

相手になるな。
頭ではわかっていたが、考える前に言葉が出ていた。

なぜかこの男を相手にしていると、いつも調子が狂ってしまう。
どんな相手であっても、自分の感情を隠し、相手をうまくやりこめることは苦手ではなかったはずなのに。

「てめえで考えるんだな。」

高杉はくっくっと笑うと女の腰に手を回した。そのまま土方の脇をすり抜けて行く。

と、すれ違いざま。
高杉は低く囁いた。

「なんなら、俺が相手をしてやってもいいんだぜ。」

その刹那。
土方の手が高杉の腕を強く掴む。紫紺の瞳がまっすぐ高杉を捉えていた。
高杉はにやりと口元をあげた。

「・・・てめえ。ふざけた真似をしやがったら、ただじゃおかねえからな。」

怒鳴ったわけではない。むしろ低く地を這うような声だった。
けれどそこに込められているのは、殺気にも似た気配。
ここが遊郭でなければ。光り物を預けていなければ。
抜刀していてもおかしくない、そんな土方の表情に高杉は咽喉の奥で笑う。

「てめえもめんどくせえ奴だな。」

掴まれた手はそのままに。高杉は淡々と告げた。
土方の殺気など意に介していない、そんな風情だ。

「ったく。大事なもんなら簡単に手放してるんじゃねえよ。」

溜息まじりにそう言うと、高杉は難なく土方の手をふりほどく。

「まあ、大事だからこそ傍に置いとけねえってこともあるけどな。」

それは土方に聞かせると言うよりは、無意識に口についた、そんな呟きだった。
高杉は傍らの女をもう一度抱き寄せると、今度こそ振り返ることなくその場を立ち去った。

*恋衣  心から離れない恋を 身につける衣にたとえて言う言葉

*リハビリ代りに、ちょっと前に書いてボツにしたのを引っ張り出しましたw
  やっぱこの二人を書くのは楽しい(≧▽≦)



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~ Comment ~

 

なんかさーなんかさー!
高杉っていつも兎を引き合いに出して挑発するよね(≧∇≦)
いっそ何かを起こしたくなるー!

 

これ、高杉も土方も、無条件でカッコいいと思ってしまう//‥


なんだかんだで似てるもんなぁ、この二人…

ぐりんたん 

>高杉っていつも兎を引き合いに出して挑発するよね

だって。
なんか楽しいんだもーん!

>いっそ何かを起こしたくなるー!

いやいやいや。
アナタ、書いてたわよ
高杉、兎を押し倒してたわよー!!


じょーたん 

>高杉も土方も、無条件でカッコいいと思ってしまう

当然です
土方も高杉も、私の愛を一身に(以下略)

>なんだかんだで似てるもんなぁ、この二人…

そうなの!
根本的には似てるの!
なぜなら
この二人は作者の(しつこいので強制終了)

 

ええ、わかってます!


あなたのタカトシ(高&歳)コンビへの愛の深さは(。≧∇≦。)!!

 

好き好きー!
土方さんをいじる高杉 笑
その挑発に兎絡みだとすーぐ乗っちゃうんだよね、土方さんは… 笑
うん、うさぎさんのこの2人、やっぱりイイですね(*^^*)

それにしてもいつも思う。
紫苑って本当心が広すぎる…。

 

改めましてー!アップありがっちゅう!

副長vs高杉ー!
燃えるよね萌えるよね分かるー(≧∇≦)
このぎんぎんに睨み合ってる感じがたまらない。
高杉はどっちかっていうとにやにやしてるけど!

そうそう島原の芸者って芸を売るのがメインなんだってね。だいぶ後から知ったけどw
かっこいいよなあ…
高杉にしなだれかかる時も、そこはかとなく品があったのではないかと想像!

副長がさ。
兎のことからかわれて苛ついてるのがめっちゃ分かった。
他ならぬ兎のことであり、他ならぬ高杉の言葉だからこそ、なんだろうなーって。
「殺気にも似た気配」、読んでて気分が高まったよー!

んで、

>大事だからこそ傍に置いとけねえ

高杉の本音がジンと来る!
全然腹割ってないけど、分かり合っちゃってる二人。いいねー(≧∇≦)

恋衣、これまた素敵な言葉だー!

私、押し倒すとこ書いたっけ汗
そうしたくて仕方なくなっちゃうんだよね、うさぴょんの副長vs高杉読んでると!

あーやん&ぐりんたん 

コメントありがとー!

◇あーやん

>土方さんをいじる高杉 笑

いじる。
確かにいじってるよなあ 笑

>その挑発に兎絡みだとすーぐ乗っちゃうんだよね、土方さんは

うさぎ・・・違う。兎がらみだと土方は理性が飛ぶのだ!
そんだけ愛してるんだよ♪

>うさぎさんのこの2人、やっぱりイイですね(*^^*)

だってこの二人は私の(もういい!と突っ込まれそうなので自主規制)

>紫苑って本当心が広すぎる…。

紫苑はねー
自己肯定感が低すぎるんだよ
高杉の唯一の女って自覚がない!
もっと自信もてばいいのにねえ(って、誰がそんな設定にしたんだ)

でもありがとー!

◇ぐりんたん

>このぎんぎんに睨み合ってる感じがたまらない

そーなの!
この男同士!ってやりとりが萌えるのー!!
こいつらはホントに書いてて楽しい。
ま、いっつも軍配は高杉にあがるんだけどねw

>そうそう島原の芸者って芸を売るのがメインなんだってね。だいぶ後から知ったけどw

わたしもー。
正直、そんな風には思ってなかったからびっくりした!
花街って、吉原炎上のイメージしかなかったのだ。

余談だけどさ
ちょっと前に転職の誘いがあってね
条件合わなかったから断ったんだけど
ただ場所が「京都・島原」だったの!
それだけでぐらっと心が揺らいだぜww

>兎のことからかわれて苛ついてるのがめっちゃ分かった。

ほんと?よかったー!
これ書いたのさ、リレーで二人が別れる展開なったころなの
書いたものの、機を逃しボツにしたんだけどね
リハビリ代りに引っ張り出して修正したのだ
なのでちと不安で。
伝わってよかった!

>>大事だからこそ傍に置いとけねえ
>高杉の本音がジンと来る!

わかってくれたー!!
ありがとう!!
これ、実はいろんなとこへの伏線めいたセリフのつもりで書いたの
伝わってよかったよう!!

>全然腹割ってないけど、分かり合っちゃってる二人

ほんとに。
全く意思疎通はないくせにわかりあってるよね 笑
時代が 立場が違えば きっと良き相棒だったかもしれない

>恋衣、これまた素敵な言葉だー!

もうね
タイトル考えるの必死(汗)
ウィキさまありがとう!!

>私、押し倒すとこ書いたっけ汗

書いたよ!
わたし、悶絶したんだから!!
ま、ぬるめのフェードアウトだったけどさw

>そうしたくて仕方なくなっちゃうんだよね、うさぴょんの副長vs高杉読んでると!

それは褒め言葉と受け取っておきまする!


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