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薄桜鬼 (feat.グリーンさん)2

第84話 夏木立

 ←拾五 いつおまえは気付くだろう おまえを守る唯一の腕に →2 夜明けを待つより 夢で逢いたい

*こちらはグリーンさんとのリレー小説 第84話 です。
  100話なんざ、あっという間に過ぎてしまいそうな気がする今日この頃ww
  第83話はこっち  →  第83話 とある女中の話



それを聞いた時。
俄かには信じられなかった。
そんなことがあるはずはないとさえ思った。

だが、今「ここ」にこうして存在している自分を思えば。
決してあり得ないことでもないと思いなおしたのは、夜も明けようとしていた頃だった。

新撰組の屯所に勤めて一年以上になる。
幹部や隊士たちからも慕われ、どうやら副長とは想いを寄せあう仲のようだ。

もたらされたその情報に顔を顰めた。

なぜだ?
なぜあいつは俺の傍を離れた?
俺はなぜあいつを手放した?
そして。

俺はどうして「ここ」に来た?

視線の先の女は、家を出て迷いなく歩きはじめる。
歩き慣れた道なのだろう。
立ち並ぶ店の店子やすれ違う人々と軽く挨拶を交わす。
その顔は穏やかで、にこやかで。
どこか満ち足りた表情にさえ見えた。

声をかけようと思った。
直接言葉を交わし、真実を-いや、「ここ」での現実を聞こうと考えた。
けれど、その姿を見て気が変わった。
自分のこの眼で「現実」を見てみたいと、そう思った。

屯所に入って行く後姿を見送ったが、ほどなく門から出てきた。
今度はひとりではなく、二人で。
-新撰組副長と二人で。

街を歩く二人を追った。
あいつは、奴の少し後ろを歩いていた。
それは俺と歩く時と同じで。

奴が振り返ると、あいつは微笑む。
俺がそうする時と同じように。

奴が立ち止まる。何事かを話しかける。
するとあいつは、ほんの少し頬を染めて、奴の腕にそっと手を添えた。
俺を見ている時と同じ眼差しで。

-そういうことか。

なぜかすとんと胸に落ちた。
嫉妬とか、悋気とか。
不思議なことに、そんな感情は一切沸いてはこなかった。

再び歩き始めた二人に苦笑しつつ、くるりと踵を返す。
もうこれ以上、知る必要はない。
自分自身が見た事実だけで充分だ。
逆に、今自分があいつの前に姿を見せては、あいつが困惑するだろう。
それは自分の本意ではない。

見知った町並みを通り抜け、涼やかな木立の路に入って行く。
いつだったか、なかなか藩邸に戻ってこないあいつを探して歩いた思い出が甦る。

そうだ。
あれは七夕の翌日だった。
あいつは、小川を流れてきた短冊を拾い上げていた。
あの時、あいつは言った。
-私の願いは叶った、と。

「願い、か。」

誰にともなく呟きながら足を止める。
近づく気配にはとっくに気付いていた。
相手も、気づかれていることなどお見通しだったのだろう。
振り向いても驚いた顔さえしなかった。

「-それで?てめえの魂胆はなんだ。」

街に比べれば幾分涼しく感じるのは、やはり木立のせいか。
緑の中を微風が吹き抜けてゆく。
しゃらん、と透明な音が響いた。

「俺に貸しを作ったつもりか?」

ふん、と鼻を鳴らすと、鈴が転がるような笑い声が返ってくる。

-あなたの願いは叶ったでしょう?

風に乗って届く声は、耳ではなく頭の中で聞こえた気がした。

「・・・どうだろうな。」

-ひとりにしないで。

あいつの心の叫びが脳裏をよぎる。
その願いを俺は叶えることはできない。
だから俺は-。

見上げれば、やわらかな木漏れ日に姿を変えた夏の陽射しがきらめく。
その眩しさに、そっと目を閉じる。
瞼の裏に浮かぶ幸せそうに笑う女の姿に、我知らず微笑んだ。


*とりあえず高杉編回収!・・・できてるのか?(汗)
  あやかしはるこの陰謀はまだまだ続くww


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~ Comment ~

NoTitle 

こちらもアップありがとう!!
うんうん100話なんてすぐだねw

>幹部や隊士たちからも慕われ、どうやら副長とは想いを寄せあう仲のようだ。

この情報どうやって手に入れたのw
前半はともかく後半!!
副長、バレすぎw

>俺はどうして「ここ」に来た?

私はおぼろげに考えてた理由はもはや、遠い星の彼方。
さてどうなっちゃうのかしら!わくわく!

>自分のこの眼で「現実」を見てみたいと、そう思った

この世界も現実だってちゃんと認識してるんだね。
高杉さん相変わらずかっけー!
作者(う)の愛を一身に受け、すくすくとイケメンに育ってるね。

>-新撰組副長と二人で。

ひゃああ!!速攻で見ちゃってるし!!

>あいつは、奴の少し後ろを歩いていた。
>奴が振り返ると、あいつは微笑む。
>奴の腕にそっと手を添えた。

うわ。うわ、うわ…
読み手としては一番見たくないというか。
違うな。高杉には見てほしくなかったというか!

でも嫉妬しないんだ?
元の世界には自分だけの紫苑がいるからかな??

>-ひとりにしないで。

ここで「きゃーーー!」と騒いでしまった!
やっぱうさぎさんは双子だ!!

そうなのよ!そうなのよ!
あのね!私も同じこと考えてたの。
高杉は紫苑のこと置いてっちゃうから。
「紫苑を一人にさせたくない」って思ってて。
でも高杉が病魔から逃れる術はないからさ…
せめてそういう世界があれば、っていう。

はあ…感激。
あれ?これ、会った時に話したわけじゃないよね?
無言で通じあったのよね??

私、「繊月花の高杉ってこんなこと考えるかなあ?」って迷っちゃってさ。
結局書けずにいたんだけど。
生みの親であるうさぎさんがこう書いてくれたなら!嬉しい!

グリーンさん 

こっちにもコメントありがとう!

>この情報どうやって手に入れたのw
>前半はともかく後半!!

・・・・・禁門の変から戻ってきたふくちょーとあやめがチューしてる場面はみんなが見てたから?(←慌てて繊月花を読み直してきた作者ww)

>私はおぼろげに考えてた理由はもはや、遠い星の彼方。

おぼろげでも考えてたんだ(笑)

>高杉さん相変わらずかっけー!
>作者(う)の愛を一身に受け、すくすくとイケメンに育ってるね

まっすぐイケメンに育ってます♪
もうどこへ出しても恥ずかしくないイケメンよ?

前回、グリーンさんがちーさま編を回収してくれたからさ。
今回は高杉編の回収だ!
なので、あやめと会わせて・・・って思ってたんだけどねー
いざ書いてみたらこんなことにww

>違うな。高杉には見てほしくなかったというか!
>でも嫉妬しないんだ?

やっぱ「紫苑」と「あやめ」は違うって感覚的にわかったんだと思うの。
自分の傍にいる(自分の世界にいる)紫苑と、こっちにいるあやめは似て非なるもの、みたいな?
同じ人間なんだけど、でも違う(ややこしいな)ってことを、本能で察した・・・ことにしておくw

>>-ひとりにしないで。
>あのね!私も同じこと考えてたの

きゃーっ!!!良かった!!
これ、すっごく悩んだんだよ。
私が思いつく「高杉の願い」ってこれしかないんだもん。
でも前回グリーンさんがさ、「高杉がこんなこと願うかなって思った」って言ってたじゃない?
この時点では、グリーンさんの言う「願い」がどんな願いかわかってなかったし。
だから、「やべ。こんなの書いちゃったら怒られるかな」ってびくびくしてたww

>でも高杉が病魔から逃れる術はないからさ…
>せめてそういう世界があれば、っていう。

まさにそれー!!
高杉は、先に自分が逝ってしまうってわかってるからさ。
具体的には書かなかったけど、「紫苑が一人にならない世界」を見たいって願ったのー!

>あれ?これ、会った時に話したわけじゃないよね?
>無言で通じあったのよね??

あの時(野獣の会)では一切リレーとかの話はしてないよ♪
だから以心伝心なのさっ
やっぱ生き別れの双子説、濃厚だねえ(笑)

>私、「繊月花の高杉ってこんなこと考えるかなあ?」って迷っちゃってさ

正直、「繊月花」の高杉はこういうことは考えないかもしれない。
もうちょっとストイックだし。
けど、ここにいるのは「リレーの高杉」だもん。
あのべたべた&甘い甘い高杉なら、こういう願いを持ってもおかしくないと思う。

けどどっちの高杉も(ややこしいな←2回目)表現が違うだけで、紫苑を心から想ってることに間違いはない!(断言)

よかったー!
何の設定も打ち合わせもなく書いてるけどさ
だんだん辻褄があってきてるよね!(・・・ほんとに?)

やっぱうちらってすごーい!!

と、自画自賛しておくww

 

おはー!
恋情の鎖、りょーかい!
まだなんも思いつかないけどw

 

すごいすごーい!
高杉がこの世界にきた理由。
そうか、紫苑のためだったのかぁ〜!
なんか、すごいしっくりきたというか、ストンと落ちてきました!
それを見せたはるこもすごいなぁ。

なんか、やっとこのワールドに慣れてきたというか、頭の整理が出来てきました 笑

グリーンさん&あーやんさん 

コメントありがとうございます!

◇グリーンさん

>恋情の鎖、りょーかい!
>まだなんも思いつかないけどw

一緒―!
なんのネタもないww

◇あーやんさん

>高杉がこの世界にきた理由。

この話を書き始めた時は、高杉を出すつもりもなかったからさー
なので無理やりのこじつけなんだけどねw

>そうか、紫苑のためだったのかぁ〜!

これしか思いつかなかった(汗)

>それを見せたはるこもすごいなぁ

なんたって「あやかしはるこ」だからねっ
いつのまにやら主人公になってるし(笑)

>やっとこのワールドに慣れてきたというか、頭の整理が出来てきました 笑

わかりにくくてごめんよぅ~!
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