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薄桜鬼 (feat.グリーンさん)

番外編 優しい男

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*こちらはグリーンさんとのリレー小説 番外編 ですw
 お話としては 第52話 悪い女 の後日談になりまする


肌寒さに目が覚めた。
夜明け前。まだ辺りは闇に包まれている。
兎はゆっくりと身を起こした。
傍らを見ても、そこにあったはずの温もりはすでにない。

いつのまに帰ってしまったのだろう。
私に何も告げずに。

土方は、兎の部屋を訪ねても朝までともに過ごすことは滅多にない。
必ず夜が明ける前には屯所へと戻る。
それは屯所を留守には出来ないという理由もあったが、朝帰りの男の姿を見られてはまずいだろうという土方の気遣いでもあることを兎は知っている。

彼が次にいつ来てくれるか、兎にはわからない。
逢いたい、と。
そう告げても、彼はきっと怒りはしない。
ただ困ったように笑うだけだろう。

けれど。
その一言が、兎には言えなかった。
彼の負担になることだけはしたくなかったから。

だからこそ。
どんなに寝入っていても土方が身を起こす前には目を覚まし、彼の身支度を整え。
夜明けの町並みに消えてゆくその背を瞬きもせず見送った。

土方もそれは知っていた。
言葉にしたことはなかったけれど、兎の想いには気付いていた。

だから、帰るときは必ず声をかけてくれていたのに。
どうして今日は何も言わずに帰ってしまったのだろう。

温もりをなくした敷布にそっと手を添える兎の目から涙が零れ落ちた。

「-なんで泣いてんだよ。」

唐突に聞こえた声に、兎は驚いて振り返る。
そこには夜着に羽織を羽織った土方が立っていた。

「・・・土方さん!」
「どうした?悪い夢でも見たか?」

秀麗な貌に悪戯めいた笑みを浮かべる土方に、兎は駆け寄った。
驚く土方の胸に縋りつく。

「どうした。」
「・・・もうお帰りになったかと・・・!」

そう言って嗚咽する兎の髪を撫でながら、土方は苦笑する。

「俺がお前に黙って帰ったことがあったか?」

穏やかな声に、兎は顔を上げた。
土方の指先が零れる涙をそっと拭う。

「山崎がな。火急の知らせってやつを持ってきやがったから、報告を聞いてただけだ。」
「え・・・それじゃあ早くお仕度を・・・!」
「もう用は済んだ。」

慌てて身を翻そうとする兎を土方は思いきり抱きしめた。

「まだ夜明けまでは間がある。もう少し傍にいてくれ。」

土方の唇が、兎の頬を掠めてゆく。

-夜が明けるまで、お前に甘えさせてくれ。

耳元で低く聞こえた囁きに、兎はもう一度涙を零した。



目を開けると、吐息が触れるほどの距離に高杉の顔があった。
日頃の彼からは想像できぬほど穏やかな寝顔。まるで少年のようなその寝顔に、紫苑は思わず微笑んだ。
自分の体に絡みつく高杉の腕の拘束からゆっくりと手を抜き、その髪を撫でる。
柔らかな髪は指がすり抜けるほどさらさらしていた。

この髪に初めて触れることができたのはいつだっただろう。
出会ったときから、高杉の顔は自分の目線の上で。
いつも見下ろされているばかりで。
彼の髪に手が届くことなどあり得なくて。

それが今。
こうして触れて。
そして何度もこの髪を掻き乱した。
たくましい腕に抱かれ、激しい愛撫に身悶えながら。

紫苑はその頬にそっと手を添えた。
精悍な貌。すっと通った鼻梁。いつも皮肉めいた笑みを浮かべている口元。
閉じられた瞼の奥には、燃えるような眼差しがある。

けれど。
こうして自分の体を抱きしめてくれているこの腕で、他の女を抱いていることも知っている。
それを責めたことは一度もない。責めようと思ったこともない。
自分にはそんな権利はないことぐらい、わかっているから。
高杉は自由で奔放で。誰のものにもならなくて。
束縛しようとした瞬間、彼はするりと逃げてしまうだろう。

こうして傍にいることを許してくれている。
それだけでも幸せだと。

「・・・ずるい人。」

呟きは夜の帳に消えてゆく。
紫苑はそっと目を閉じた。

「誰がずるいんだ?」

思いがけず高杉の声が響き、思わず紫苑は目を開けた。
視線の先に、高杉の眼差しがあった。

「起きて・・・?」

高杉は、慌てて引っ込めようとした紫苑の手を寝起きとは思えぬほどの素早さで掴んだ。
逃がすものかとでも言わんばかりの力で、もう片方の手で紫苑の腰を抱き寄せる。
紫苑の華奢な身体は、難なく高杉の腕の中に閉じ込められた。

「言ってみろよ。誰がずるいんだ。」

どこか楽しげな貌の高杉に、紫苑はただ狼狽するばかりで。

「お前が何かしてくれるのかと、期待して待ってたんだがな。」
「何かって・・・」
「暴れるな。寒いだろうが。」

面倒くさそうに言うと、高杉は紫苑の体を抱いたまま掛け布団にくるまった。

「朝までまだ間があるだろう。もう少し寝かせろ。」
「あなたはまだお休みになっていてください。私はそろそろ」

そう言って布団から抜けだそうとする紫苑の耳元で、高杉はくぐもった声で囁いた。

-俺が眠れるのはお前の傍だけなんだからな。

視線をあげると、すでに高杉は目を閉じていた。ほどなく穏やかな寝息が聞こえてくる。

ああ、そうだ。
彼がどんな女性と褥をともにしていても。
この寝顔を見ることができるのは私だけなんだ-

あどけなささえ残る高杉の寝顔を見つめる紫苑の瞳から一筋の涙が流れ落ちた。


*・・・だって。
 みんなが「翌日の女の子の体が心配♪」って言うからww
 ちゃんと優しくしてもらってるよって教えてあげたかったのー!!



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~ Comment ~

グリーン→うさぎさん 

うわー!
対になってる!
悪い女と優しい男(≧∇≦)
あと高杉×紫苑と土方×兎で!

激しくするだけじゃなくてよかったーw

そして、少し書き始めてたリレーの続きを修正することにしたw

あーやん→うさぎさん 

にゃーーー\(//∇//)\
あ、興奮のあまり、き と に を押し間違えちゃったわっ!!
よかった、兎さんも紫苑も優しくされてて 笑

 

改ーめまして!
どっちもしっとり優しいお話でいいですねー♪
まずは兎編!
土方がそこまで気を使ってるとは!>夜明け前に帰る
大人だ…
で、土方がいつの間にかいなくて泣いちゃう兎がかわいかった。
なんか、素直だなーって思って。
私なら意地はって何事もなかった顔しちゃいそう。こんなシチュに陥ったことないけどw

>「俺がお前に黙って帰ったことがあったか?」

この台詞も好き!安心できるー♪
甘えたくなるなー

でも、甘えてるのは土方も同じなんだね!
二人のあまりの安定感にニヤけました(≧∇≦)

ちなみに情事のときの土方は、私の中で洋装時の髪型なんです。時代設定は無視w
和装はどうもピンとこなくて。
前も書いたけど、たまに紫龍に見えちゃうしw

んで紫苑編☆

>彼の髪に手が届くことなどあり得なくて。

そっか!一緒に寝るときでもないと髪は触れないか!
さすがだなーうさぎさん。こういう何げない心境っていいですね♪(´ε` )

>そして何度もこの髪を掻き乱した。

ひゃー!なんかどきどきするっ
リアルに想像したぜ。やっぱ髪ってやばいね!

>高杉は自由で奔放で。誰のものにもならなくて。

ちょっと違うけどね。紫苑が気付いてないだけだけどね。
あれ?リレーの高杉×紫苑って、その設定でいいんだよね?

>「お前が何かしてくれるのかと、期待して待ってたんだがな。」

この高杉も好きだなー( ^ω^ )
にやにやしてそう。でも目つきはきっと妖艶で!

ここで泣いちゃう紫苑。
兎とはまた別の気持ちで泣いてるってことですよね。
幸せを感じて(もしくは愛しさのあまり)泣いてるように思えたけど…違うかな?汗

 

改めてまして♡

このお話の4人もすごく素敵でした〜!

土方×兎
やっぱりいいー、この2人♡

>その一言が、兎には言えなかった
大人だからこそ、言えないんですよね、逢いたいって。
素直に言えちゃうくらいの歳の子が羨ましく思えたり。
だからせめて見送りたい…。
そしてそれを土方さんもわかってるところが素敵。

>慌てて身を翻そうとする兎を土方は思いきり抱きしめた
思いきり!思いきり!!

>夜が明けるまでお前に甘えさせてくれ
こんなこと言われたら…もう…!!
そして兎の涙。もう、あーやん感無量。

高杉×紫苑

髪に触れるの表現がすごーく素敵でした。
体に触れるよりも、なんか、素敵。
うまく言えないんですけど。

でもでも!
>こうして自分の体を抱きしめてくれているこの腕で他の女を抱いていることも知っている
>責めようと思ったこともない
ここ!
紫苑ってすごい…。
私なら許せないですもん。
もっと卑屈になっちゃうかも。

あぁ、それにしても男2人が優しくてよかった 笑
うさぎさん、ありがとうございました♡
うさぎさんの文章、直接的なことは書いてなくても、どこか艶っぽくってドキドキする表現が、好きです♡

ふぅ〜、この2作はきっと何度も読み返しちゃうんだろうなぁ(*^^*)

グリーンさん&あーやんさん 

コメントありがとうございます!

◇グリーンさん

>対になってる!

あ。良かった!気付いてもらえたーっ!!
ですです!対になってるお話ですw

>どっちもしっとり優しいお話でいいですねー♪

別名:一晩中ひどいめ?にあったであろう兎と紫苑の救済話(笑)

>土方がいつの間にかいなくて泣いちゃう兎がかわいかった。

きっとね。兎はじっと待ってる女性だと思うんですよ。
気が強い・弱いとかそういうことじゃなく、土方の負担にはなりたくないって。
だから会いたい気持ちもぐっと堪えてる気がする。
そんな兎が土方は愛しくて堪らんのですよ!
ああ、いいなあこの二人。
やっぱり蝦夷へ連れてくべきじゃね?

>でも、甘えてるのは土方も同じなんだね

そうそう!
甘え方が違うだけで、どっちもお互いに支えてもらってる。
ほんと、何年連れ添った夫婦だww

>情事のときの土方は、私の中で洋装時の髪型なんです

おんなじーっ!!
だって。布団で転がりまくってるときに二人とも長髪だったら、お互いの髪が絡みそうだもん(いや、そういうことじゃねーしw)
やっぱりあの短髪がいいよね。
そして、その髪に指を絡めるんですよ・・ぐふふ♪

>一緒に寝るときでもないと髪は触れないか!
>やっぱ髪ってやばいね!

うん!
髪って、指に匹敵するぐらいエロティックだと思うのー
なかなか男性の髪って触る機会ってないじゃないですか。
もう、出来ちゃってる二人でないと触れないよねー

>紫苑が気付いてないだけだけどね。
>リレーの高杉×紫苑って、その設定でいいんだよね?

そーです!
高杉はもう紫苑だけのものなんだけど、当の紫苑はわかってないwそれが高杉にはもどかしいやら愛しいやら♪

>にやにやしてそう。でも目つきはきっと妖艶で!

わーっ!!その通りです!!
副長も高杉も艶っぽすぎるぜ!

ふと思ったんですけどね。
ビジュアルとしては、うちの高杉は「イケメン大奥」の夏津に近いかもしれないですw

>幸せを感じて(もしくは愛しさのあまり)泣いてるように思えたけど…違うかな?汗

伝わってホントに良かった・・・っ!!
そうなの!
「自分だけに見せてくれる寝顔」の意味に気付いて嬉しくて(愛しくて)泣いちゃうww
悲しいんじゃなく、幸せな涙です。

>少し書き始めてたリレーの続きを修正することにしたw

ゆっくりでいーよ!
ぼそっと呟いてた「斉藤退場」がすごく気になるけど(笑)

◇あーやんさん

>このお話の4人もすごく素敵でした〜!

ありがとうっ!!そう言ってもらえて嬉しい!!

>大人だからこそ、言えないんですよね、逢いたいって。

そーなのよね。
大人になると、なんか色んなしがらみとか見栄とか思いがごちゃまぜになって、なかなか素直になれない。
一言言えばいいだけなんだけどね。

>そしてそれを土方さんもわかってるところが素敵。

この二人もね、ラブラブではあるんだけど、将来のことを考えると決してハッピーエンドではないわけで。
土方もそれは充分わかってるので(嫁にはできないとか)、せめて今の自分が出来る限りのことはしてやりたいって気持ちはどっかにあるんじゃないかな、と。
ああ、副長!やっぱいい男だ!!

>髪に触れるの表現がすごーく素敵でした。
>体に触れるよりも、なんか、素敵。

これもありがとうだ!
髪ってほんとに艶っぽいと思うのー
よく女性が自分の髪を触るのはセクシーだって言われるけどさ。
女性が男の髪を触るほうがよっぽど艶めいてると思うw

>紫苑ってすごい…。
>私なら許せないですもん

当然!私も許せるわけないっ!(←実はこれがきっかけで離婚したー笑)
紫苑みたいな女、実際にはいないんじゃないか??

>それにしても男2人が優しくてよかった 笑

グリーンさんとあーやんさんが揃って「心配心配」って言うから!
男性陣の名誉挽回のために書いたv

>直接的なことは書いてなくても、どこか艶っぽくってドキドキする表現が、好きです♡

ありがとうございまする!
目指せ裏作家!!(いや、違うからww)

NoTitle 

書いたよ♪斎藤そのまま続投です!

第53話 その1 やきもち
http://green11984.blog.fc2.com/blog-entry-308.html
第53話 その2 BlueRose
http://green11984.blog.fc2.com/blog-entry-309.html
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