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薄桜鬼 (feat.グリーンさん)

第36話 波紋

 ←叶わぬ夢ならせめて →この吐息さえ貴方のものだから(R15)

*こちらはグリーンさんとのリレー小説 第36話 ですw
もうなにがなんだかわからない、先が見えない状況です(汗)
とりあえず総司・原田ルートはハッピーエンド?
残るは土方・ちーさまなんですが、これがまた難しいぜ・・・
あ。斎藤忘れてたww

第35話はこっちだよん → 齋藤くんの憂鬱



通りの向こうに見知った顔を見つけ、桂は足を止めた。
隊服を纏っていないところを見ると、職務中ではないのだろう。
まだ日は高いが、どこかで一杯ひっかけるのも悪くはない。
あれからどうなったのか、気になっていたことでもあるし。

そう思い、声をかけようと足を踏み出した-のだが。
原田の隣に小柄な少女が並んでいることに気付いた桂は、口端をあげた。

背の高い原田を見上げるようにしている千鶴の顔は、この上なく幸せそうで。
千鶴を見下ろす原田の眼差しは、見たこともないくらい穏やかで。

なんだ。結局うまくいったんじゃねえか。

声をかけずともわかる。
二人がどれほどお互いを想い合っているか。

-今度もお前の奢りだからな。

桂は満足げに笑うと、そっと踵を返した。

さて、どうすっかな。

昼下がりの京の町を桂はぶらぶらと歩く。
特に用があったわけではない。藩邸にいると余計な仕事を押し付けられるため、さっさと逃げ出してきただけだ。
こんなことをしている場合ではないことはわかっているが、まあ焦っても仕方はない。

なるようになるさ。

そんな事を思いながら、桂は三条大橋のたもとにやってきた。
橋の欄干に寄りかかりながら、道行く人をぼんやりと眺める。

そういえば。
どっかの馬鹿が時の将軍に向かって野次を飛ばしたのはここだったっけな。

懐かしい記憶に小さく笑い、その馬鹿と今でも付き合っている自分に苦笑する。

これも腐れ縁か。
まあ、しょうがねえか。

俺ってほんとにいい奴だよな、と呟きつつ、くるりと身を翻して眼下に流れる鴨川に視線を落とした。
陽の光を受けてきらきらと輝く水面に頬を緩め、たまにはこんな時間を過ごすのも悪くはないと思ったその時。

桂は、彼には珍しく訝しげに眉を寄せる。

その視線の先には、鴨川の川べりを歩く二人の人間。
どちらも桂が知っている人間で、そしてどちらも今はこの京に滞在している。
だから、鴨川にいてもおかしくはない。
おかしくはないが、この二人が一緒にいる理由がわからない。
桂は首をかしげた。

-なんで紫苑が風間と一緒にいるんだ?


「-あの、風間さん。」

少し先を歩く風間の背に向かって、紫苑は躊躇いがちに声をかけた。
風間は立ち止まりはしなかったが、ほんの少し肩越しに振り向いた。

「なんだ。」
「あの、私に御用とお聞きしたのですが・・・」

そこまで言って紫苑は言葉を濁した。

藩邸に風間からの使いが来て、用があると告げられた。
高杉も桂も朝から出かけていて不在であったため、後日改めて伺うと返事をしたのだが、用があるのは自分にだと言われ、不思議に思いつつも藩邸を出た。

風間は薩摩藩の重要人物であると聞いている。そして長州と薩摩は、表向きはともかく水面下では密かに接触を持っている。
桂はともかく、高杉の不在中に勝手な真似はしたくはなかったが、状況を考えると無下に断ることはできなかった。

迎えの籠を使って待ち合わせの茶屋に出向くと、すで風間が待っていた。
何の話かと身構えた紫苑だったが、風間は何も言わず、ただともに茶を飲んだだけ。
その後は、風間の後についてこうして歩いているだけだ。

「何の御用でしょうか。そろそろ藩邸に戻らないと、高杉も戻ってまいりますし。」

つとめて穏やかに紫苑は言った。

風間の事は嫌いではない。
その整った容姿と高飛車な物言いで相手に冷たい印象を与えはするが、その実、意外にも優しい一面があることを紫苑は知っている。
高杉が京を離れていた時、ずっと薩摩藩邸の風間のもとで過ごしていたが、その間、彼がそうとはわからぬように、だが実に細やかな気配りをしてくれていたことも分かっていた。

炎のような高杉と氷のような風間。
この二人はまるで正反対のようにも見えるが、どこか似ている。

紫苑はそう感じていた。

「-ふん。」

風間は足を止めた。つられて紫苑も立ち止まる。ほんの少し距離をとったのは偶然か、あるいは故意か。
その僅かな距離に、風間は薄く笑った。

「用、か。」

二人の間の距離を埋めるように、風間が紫苑の方へと足を踏み出す。
咄嗟に後ずさった紫苑だったが、その手を風間が掴む方が早かった。

「風間さん・・・!」

紫苑は目を見開いた。慌ててその手を振り払おうとするもの、風間の手はしっかりと紫苑の手を掴んで離さない。

「・・・離してください。」

紫苑は低く呟いた。
琥珀の瞳がまっすぐ風間を見据える。
吸い込まれそうな、底のない夜のような、そんな眼差しに風間は目を細めた。

「なるほどな。」

風間の顔に浮かんだ笑みにどんな意味が込められているのか。
紫苑にはわからなかった。

静かに流れる鴨川の水面に二人の影が映る。

ゆらゆらと。
風に揺らめくその影は、どこか儚く、そして危なげな気配を漂わせていた。


*あーあ。またやっちゃったよwww
最初はね。土千とか風千を書こう!と思ったのよ?
でもねー!
なんか、こんなんになっちゃった♪
この続きでも、全く別のお話を書いてくださってもでもどっちでも構いません!
よろしく~ww



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~ Comment ~

 

こ、これは!
え?風間×紫苑??これ何ルート?w
今感想書く時間ないよー泣

とりあえず、理性くん達書いたから上げます!(番外編)
このうさぎさんの話の続きも書くからねー\(^o^)/

 

NoTitle 

アップありがとうございます!
いやー千鶴の影が薄いっすね!w
もちろん風紫(←ちょっとかっこい)も、どんとこいー!

>波紋

かっこいいし!!
シリアスの匂いですね(≧∇≦)

>桂は足を止めた。

桂ー!会いたかった!
私達の大黒柱w
原田と千鶴を邪魔しないところが相変わらず素敵っ

>口端をあげた。

この一瞬の表情がすぐ浮かびましたよ~~
あったかい笑みだったんだろうな♪
二人に声をかけないとこもかっこいい。男だねっ

>さて、どうすっかな。

お!まだ続くんだ!
散歩してるなんて、のどかで良いですね!
一時の安らぎって感じ(´∀`*)

>どっかの馬鹿が時の将軍に向かって野次を飛ばしたのはここだったっけな。

なんだかんだいって、いっつも高杉のこと考えてるとこが兄貴だぜ!
原田はちょっと脱落しちゃったもんねw
アニキの代表としてこれからも頑張ってほしい。

>陽の光を受けてきらきらと輝く水面

うーん、春ですな!!(いや違うかもしれないけどw)
こういう何気ない描写、いつもどおり私の脳内に沁み渡ります。

>-なんで紫苑が風間と一緒にいるんだ?

なんでだーーーー!!

>用があるのは自分にだと言われ、不思議に思いつつも藩邸を出た。

呼び出されたのか。
不審に思いつつ出て行く紫苑が心配。
ってか「迎えの籠」!!
さすが風間だよ…セレブリティ…

>風間の事は嫌いではない。

むむ!そう来たか!(これはうさぎさんに言ってますw)
この設定を続けるんですね、了解いたした!

>この二人はまるで正反対のようにも見えるが、どこか似ている。

分かるかも。
根底にあるものは同じですね。
相手に対して尊大なところも似てる。

>二人の間の距離を埋めるように、風間が紫苑の方へと足を踏み出す。

おおーーー。どきっとしたw
風間は人間離れしてますからね。ってか人間じゃねえ。
目にも止まらぬ動きだったんでしょうね。

>紫苑は低く呟いた。

怯まないあや…紫苑がやっぱり魅力的です。
風間もそう思ったに違いない!

>風に揺らめくその影は、どこか儚く、そして危なげな気配を漂わせていた。

終わるなーーーーーー!!!!ww
くぅー。
どうしたらいいんだ!

>あーあ。またやっちゃったよwww

まったくだよwww
人のこと言えないけど、でも言うよ!!
鬼ー!

頑張るよ私!

グリーンさん 

>え?風間×紫苑??これ何ルート?w

・・・ごめん・・・ww
ついww
何ルートでもないです!(おい)
イメージは高杉VS風間だったんですけど、全然別物にしてもらってもオッケーだ!

>とりあえず、理性くん達書いたから上げます!(番外編

読んできた!
グリーンさんとこにコメ、あげてきましたよーっ!!

>このうさぎさんの話の続きも書くからねー\(^o^)/

すみませんねえ、こんな展開にしちゃってww
よろしくお願いしまーす!

グリーンさん 

↑のコメントアップした瞬間、グリーンさんのコメントがアップされててびっくりww
時間見たら同時刻だし。
どんだけシンクロしとんねん、私ら(笑)

改めまして!
コメントありがとうございます・・・(ちょっとびくびくw)

>いやー千鶴の影が薄いっすね!w

ですよねえ・・・
だって。(はい、言い訳始めます)
(ここでは)千鶴はもう原田とくっついてる設定だしさっ
すでに幸せなふたりなんぞ書いてても面白くないしさっ(ひどいww)
土方は土方で幸せ満喫中だしさっ
あとはもうこいつらしかいなかったんだもん。

>もちろん風紫(←ちょっとかっこい)も、どんとこいー!

風紫。ほんとだかっこいいじゃないか。

この二人をくっつける気はなかったんですけど、これもありかもしれないですね。
どんと行けー!!(笑)

>桂ー!会いたかった!

ほんとに桂は抜群の安定感!
桂の恋物語ってもの面白そうですけどね―!
(いや、書かないからww)

>原田はちょっと脱落しちゃったもんねw
アニキの代表としてこれからも頑張ってほしい。

原田脱落ww確かに。
やっぱ、どんなアニキでも恋するとただの人になっちゃうのか。

>ってか「迎えの籠」!!
さすが風間だよ…セレブリティ…

そりゃちーさまですから。
しみったれてませんから。
現代なら、当然おベンツでしょうねえw

>むむ!そう来たか!(これはうさぎさんに言ってますw)
この設定を続けるんですね、了解いたした!

って、これはグリーンさんのお話の設定を引っ張って来てるんだぜ!(なぜ威張るw)
だって、呉服屋のシーン好きだったんだもん。
あの雰囲気なら絶対、紫苑は風間のことは嫌ってないでしょ。

>根底にあるものは同じですね。
相手に対して尊大なところも似てる。

土方と高杉も似てるんですが、どっちかと言うと風間の方が近いかもーって最近思ったりなんかして。
生まれ育ちもあるのかもしれない。
土方は武士じゃないけど、高杉とちーさまは一応良家のおぼっちゃまですしw

>風間は人間離れしてますからね。ってか人間じゃねえ。

あははは!笑える!
そう人間じゃねーしw

>終わるなーーーーーー!!!!ww

終わりました(笑)

>人のこと言えないけど、でも言うよ!!
鬼ー!

もうね。言われ慣れてしまってるからなーんも感じないのww

>頑張るよ私!

グリーンさん愛してます(笑)

 

短めだけど書きましたー!

http://green11984.blog.fc2.com/blog-entry-274.html?sp

 

書いてアップしてみたものの、これはいまいちだったかなー(>_<)なんかさっきから細かいところ直してるんだけど、どうにも収まりが悪い気がしてます!
書きたいことはちゃんとあるんだけどな。要修行!
とりあえずこれで行きます!

グリーンさん 

アップありがとうございます!
読んできましたよーっ!
悶えた・・・・っ!!
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