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薄桜鬼 (feat.グリーンさん)

第28話 男と女

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*このお話はグリーンさんとのリレー小説 第28話 です。
  第27話はこっちだよん → そして彼等は途方に暮れる


土方は思いきり眉を寄せた。
けれど、反論はしなかった。いや、出来なかった。
一方的に攻撃されることは不本意だったが、今回はどう考えてもこちらの分が悪い。
陰謀渦巻く政略的な話であれば、いくらでも相手をやり込める自信がある。
腹の中で舌を出しつつ、表向きは頭を下げることだって平気でやれる。
事実、これまでそうやって新撰組を強くしてきたのだから。

けれど。
たかだか一人の女の説教-そう、これは説教だ-には、どうしても勝てる気がしなかった。

「土方さん、聞いてます?」
うんともすんとも言わない土方に、兎はむっと口元を尖らせた。
やれやれと、土方は肩をすくめる。

泣く子も黙る新撰組の鬼副長を文ひとつで気軽に呼び出す女。
それを見て飛んでくる俺も俺だがよ。

土方は深い溜息をついた。

「・・・ああ。聞いてる。」

全く気のないことがありありとわかる声になってしまったが、それは俺だけが悪いわけじゃない。
会いたいからすぐ来い。
昔付き合いのあった女からそんな文をもらって、期待しない男はいない。
別に嫌いで別れたわけじゃねえし、お互いまだ「ひとり」だし。
そんな下心がなかったとはいわないが、それでも何か問題でもあったのかと、仕事も何も放り出して来てやったこっちの気持ちも少しは汲んでほしいもんだ。

ちょっとそこに座ってください。

顔を見た途端、色気もなにもない、そっけない口調でそう言われ。
なんの話だと身構えてみれば、なんのことはない。

-他人の色恋沙汰の話かよ。

これでは土方でなくても、溜息のひとつも出るというものだった。
はあ・・・っと深く嘆息する土方に、兎はますます語気を強めた。

「まじめに聞いてください!」
「わめくなよ。ちゃんと聞いてる。」

怒っている女に反論するのは愚の骨頂であるということは、これまでの経験から身に沁みている。
だから土方はずっと無言を貫いていたのだが、それが逆に相手を余計に怒らせてしまうこともある、ということを思い出したのは、兎の眉が釣りあがってからだった。

「土方さん!」
「聞いてるって言ってんだろうが!」

もともと土方は気の長い方ではない。
忍耐強く、常に冷静に見えるのは、生来の徹底した合理主義と己を律する術に長けているからに過ぎない。
それらを行使する必要がない場面では、土方とて人の子だ。感情を露にすることは珍しいことではない。
もっとも、新撰組鬼副長の顔しか知らぬ隊士であれば、この怒鳴り声に逃げだすところだろうが、若い頃の-感情的で気性の荒い土方に慣れている兎はびくともしなかった。

「怒鳴っても問題は解決しません。」

兎にぴしゃりと言い放たれ、土方は小さく舌を打った。
それがまた兎の怒りに火をつける。

「土方さん!」
「ああもう!うるせえっ!」

なんでここまで感情的になっているのか。土方自身も不思議だった。
たかが女の言うことだ。
女の戯言を右から左へ聞き流すことなど、土方にとっては造作もないことのはずだったのに。

表情こそ不機嫌極まりないが、土方は内心で苦笑する。
-相手が兎というだけで、こうも違うものなのか。
それは明確な自覚でもあった。

千鶴の恋わずらい。
それは土方も気付いていたが、昨日屯所を飛び出した千鶴が兎を訪ねていたとは驚きだった。
いや、考えてみればそれは当然なのかもしれないとも思う。
屯所にいるのは男ばかりだ。それでも原田あたりは「頼れる兄貴分」として千鶴の面倒をみてはいたが、男と女の性差は歴然として、在る。
千鶴の、というより女の心の機微はやはり女同士でないとわからないだろう。
そして、兎のこの性分。
たおやかで穏やかで、面倒見が良くて。
無意識だったにしろ、千鶴が兎を頼ったのは正解だ。

土方にとっては、千鶴も大切な身内のひとりだ。
若い二人の不器用な恋を見守ってやりたいと思う。
だが、これからどうなるのかは当人同士の問題だ。他人がとやかく言うことではない。
そんなことは兎もわかっているはずだった。
それでもこうやって、なんとかしてやりたいと骨を折るのも兎という女で。

こいつはかわらねえな。
昔、江戸にいた頃のまんまだ。

-俺が愛した、あの頃のまま。

土方は、自分のすぐ傍に正座している兎をちらりと見た。
抜いた襟から白いうなじがのぞく。
それは千鶴とは違う、大人の女のもので-

気付けば土方は兎の体を抱き寄せていた。

「土方さん・・・!」
土方の胸にもたれかかるような体勢になってしまった兎は、慌てて男の拘束から逃れようともがく。
けれど土方の腕はがっちりと兎の体を押さえ込んでいて、抜け出すことはかなわなかった。

「土方さん・・・!」
「・・・人のことより自分はどうなんだ?」

頭上で響く低い声に、兎は顔をあげた。
深い紫紺の眼差しがそこにある。
それは過ぎ去った日々を思い出させる彩を纏っていて。
兎は瞬きをすることすら忘れて、その瞳に魅入っていた。

「・・・嫌なら拒め。」

紫紺の瞳が妖しく揺らめく。
ゆっくりとおりてくる土方の唇に、兎は一瞬身を強張らせた。

拒めば。
きっと彼は手を離してくれる。
拒んでも。
きっと彼は怒りはしない。

けれど。

拒めるはずがなかった。
この腕の温もりを忘れたことなど、一時もなかったのだから。

兎は目を閉じた。もう抵抗はしなかった。
自分の胸にもたれかかる細い体を土方はそっと組み敷いてゆく。


月が真上にかかる頃。
静寂に、二人の吐息だけが響いていた。

・・・・そして裏へ・・・・いきません(笑)


*おもいきり趣味に走りました!(いまさらww)
 念願の土方×兎!
 この後の展開とか、二人の関係とか、土方の矜持とか。
 そんなもんは一切無視してます!


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~ Comment ~

 

うっっっ

ひゃーああああ!!!

やったよ。とうとううさぎさんがやらかしたよ!!(≧∇≦)

ほら、今日色々話したじゃない?
お話を作る上でのジレンマ的な。

あれ吹っ飛ばす勢いだね!

気持ちいい!

細かい感想はまた明日にでも。
すごくテンポがよくて、にやにやして、もうやばいわー

最近敬語忘れててごめんねw

ほんとありがとうございます!

グリーンさん 

コメントありがとうございます!

>やったよ。とうとううさぎさんがやらかしたよ!!(≧∇≦)

やらかしたてwww
まあ、やっちまったけどさ!

>お話を作る上でのジレンマ的な。
>あれ吹っ飛ばす勢いだね!

ええ、ええ。
おかげさまで!
ふっ飛ばしちまったさっ!

>気持ちいい!

あははは!
書いてても気持ちよかったーっ!
もちろん、この続きがどうなるかとかは一切考えてねーしっ!

>最近敬語忘れててごめんねw

もうね。そんなの不要だと思うのww
今さら敬語って使えねーよ

ではでは!
続きは好きにしちゃってください!


NoTitle 

うさぎさーんアップありがとう!
このお話、爽快ですごくよかったです!

まずは序盤の土方のぼやきがきゅんきゅんだったよー!
知ってるはずだけど、私ぼやいてる男が好きなの。
できる男限定だけどね!

参謀で、軍師で。
そんな土方が兎一人に翻弄されてるのがニヤける!

>それを見て飛んでくる俺も俺だがよ。

これ、めちゃくちゃ急いできたのかしらw
はぁはぁ言ってたかもね!

>-他人の色恋沙汰の話かよ。

あははははーーー!!!
がーーーーっっっっくり。そんな土方が浮かんだ!
後で自分のブログのコメント返信もするつもりですが、
やっぱ土方が惚れるのはこういう女性が似合う。
千鶴は純すぎるよね?
土方は振り回されてるくらいがちょうどいいのではないかと思う今日この頃!

>もともと土方は気の長い方ではない。
>忍耐強く、常に冷静に見えるのは、生来の徹底した合理主義と己を律する術に長けているからに過ぎない。

これすっごく同感です。
彼は職務を全うするため適切だと思われる行動を取っているだけで、
本質は激情家だと思ってます。
でもあそこまで自分をコントロールできるって、すごい生き方ですよね。

>なんでここまで感情的になっているのか。

そんな土方の本質を解放できるのが、兎ってことなんですよね。
やだこの二人、もう夫婦じゃんw

>だが、これからどうなるのかは当人同士の問題だ。

ここも冷静w
でも兎が親身になっているのを見て、力になってやりたいと思う気持ちもあって。
この土方、いい!!!すてき!!

>-俺が愛した、あの頃のまま。

あ、思い出しちゃったんだね!
いやどんだけ熱い二人だったのかは知らないけどw

でもこの二人なら、多分めちゃくちゃ愛し合ってたんだろうなーと思う。
本能のまま!みたいなw

>「・・・人のことより自分はどうなんだ?」

あ、土方が当面の問題から匙を投げたw
でもこれは納得なんですよ。
子供同士の恋愛なんて、土方にとっては瑣末なことで。
早い話が隊務が円滑ならそれでいいだろ、っていう。
そんなことより目の前の、かつて愛した女をどうにかしたいっていう!!!
あれ、なんか私鼻息荒い??w

>拒めば。

この、ちょっと理性残ってるうさぎさん…もとい兎にきゅんとする!
話それるけど、やっぱこういうときってちょっと焦らしたりするよねw
…しない?
するよね?私はするよ!w

うさぎさんありがとう!
これ読んで、私本当に、少し抜けたんだ!

NoTitle 

今日けっこう忙しくて、コメントとかするの無理かなって思ってたんだけど。
ごめん、間に合っちゃったw
http://green11984.blog.fc2.com/blog-entry-253.html

グリーンさん 

コメントありがとうございます!

>ごめん、間に合っちゃったw

あははは!
間に合ってくれて嬉しい(笑)

>このお話、爽快ですごくよかったです!

・・・・爽快?
そうか、これ爽快な話だったのか(汗)
書いてる方は、「あら♪やっちゃったわww」と開き直ってました!

>知ってるはずだけど、私ぼやいてる男が好きなの。
できる男限定だけどね!

わかる!
出来る男がぼやくのって、すっごくカッコいいと思う!
なんだかんだ言いながら、事態を収拾する力はもってるわけで。
それを「俺は出来るぜ!」と言わないとこが素敵♪
出来ない男がぼやいたら、それは愚痴じゃww

>やっぱ土方が惚れるのはこういう女性が似合う。
千鶴は純すぎるよね

そーなんですよ!
世界の土千ファンには激怒されそうですけど(びくびく)
対土方だと、千鶴はどーしても「お子さま」になっちゃう。

>彼は職務を全うするため適切だと思われる行動を取っているだけで、
本質は激情家だと思ってます。

同感!
きっと誰よりも激情家で情熱的だと思うww
でもきっちり感情をセーブする力も持ってて。
・・・こんなオトコ、現実にはいねーよ・・・

>でも兎が親身になっているのを見て、力になってやりたいと思う気持ちもあって。
この土方、いい!!!すてき!!

恋愛以前に、心配性の苦労性の庇護欲ハンパない人なので、絶対見捨てないと思うんですよ、土方って。
頼られたら、なんだかんだ言ってもやっちゃう、みたいな。
こんな人が近くにいて欲しかった・・・・

>いやどんだけ熱い二人だったのかは知らないけどw

いや、書いたの(オリジナルね)アナタだからwww

>でもこの二人なら、多分めちゃくちゃ愛し合ってたんだろうなーと思う。

うんうん。
お互いが支えあってるみたいな、本当に理想のカップルじゃないかなと思う。
兎のほうが少し年上ってものミソww
やっぱ土方には姉さん女房だぜ!

>そんなことより目の前の、かつて愛した女をどうにかしたいっていう!!!
あれ、なんか私鼻息荒い??w

あははは!
だって人間だものwww(あいだみつお風)

>やっぱこういうときってちょっと焦らしたりするよねw
…しない?
するよね?私はするよ!w

するんだwww
私?
・・・うーん・・・あまりにも遠い過去の話なので覚えてないぞ(笑)
気のない相手は焦らすけど、本気の相手(私のほうがベタ惚れの場合)は、焦らすなんて余裕ないかもー!!

>これ読んで、私本当に、少し抜けたんだ!

良かったです!!



 

>世界の土千ファン

吹き出してしまったwww
全国じゃなくて世界。ザ・ワールド。
敵に回しすぎだw
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