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薄桜鬼 (feat.グリーンさん)

第26話 ふれる指先

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*このお話はグリーンさんとのリレー小説 第26話 ですww
  第25話はこっちだ! → 野暮用にご用心


昨夜は会津藩との会合があり、巡察当番だった平助・新八以外の幹部は島原へ出かけていた。
しこたま呑んで酔っ払った幹部たちが屯所に戻ってきたのは、真夜中過ぎだ。
さすがに起きて待っているようなことはしなかったが、今朝の朝餉がシジミ汁になったのは、千鶴なりの気遣いでもある。

「さすが千鶴ちゃんだよね。呑んだ次の日って、シジミ汁が美味しいんだよね。」
「千鶴はいい嫁さんになるな。」
「てめえら、おとなしく食え。でけえ声出すんじゃねえよ。頭に響くだろうが。」
「おかわり、ありますからね。たくさん食べてくださいね。」

そんな他愛ないやりとり。
それはいつもと変わらぬ日常の風景-のはずだった。
千鶴が、「おかわり」と差し出された椀を手にするまでは。

なんでもないことだった。これまで同じようなことは何度もあったし、その時には気にもとめていなかったのに。

椀を渡す時に、指が触れた。

ただ、それだけのことだったのに。

その後はあっという間のことだった。
千鶴は椀を落とし、熱いシジミ汁が床と千鶴の腕を濡らした。
大丈夫か!と慌てて千鶴の腕を取ろうとした大きな手を振り払ったのはなぜなのか。
振り払われた方よりも、振り払った千鶴の方が驚いていたのはどうしてなのか。

なにもかもがわからぬまま。
千鶴は屯所を飛び出していた。残された幹部たちは、ただ茫然とするだけだった。


「・・・あらあら。」
話を聞いた兎は、穏やかに微笑んだ。
彼女の目の前には、戸惑い、困惑の表情を隠そうともしていない千鶴がいる。
そして兎の隣には、紫苑が黙って座っていた。

屯所を飛び出した千鶴は、気付けば兎屋まで来ていた。
本来ならまだ店は開いていない時間だったが、朝一番に菓子を取りに来た紫苑のために店を開けていた兎は、何も訊かず千鶴を店内に招き入れた。
紫苑はすぐに席を立とうとしたのだが兎に止められ、千鶴もまた嫌とは言わなかったので、そのまま一緒に話を聞いていた。

「指が触れた、それだけ?」
「・・・はい。」

頷く千鶴に、兎と紫苑は顔を見合せ、そして頬笑みかける。
それは、慈しむような、何かを懐かしむような。そんな頬笑みだった。

「わたし、おかしいんです。指が触れただけなのに。そんなこと、今までもいっぱいあったのに。」
千鶴は泣きそうになっている。兎はわずかに目を細めた。
「そうなの?」
「今まで、こんなことなかったんです。でも、今日はなんでかわからないけど・・・胸がドキドキして、息苦しくなって・・・」
「・・・まともに彼の顔も見られなかった?」

兎の言葉に千鶴は顔をあげた。
なんでわかるんですか?-千鶴の表情はそう告げている。

「ねえ、千鶴ちゃん。それってどういうか知ってる?」
「・・・わからないです。」

心から困ったように千鶴は俯いた。

自分はおかしい。あんなに親切にしてもらって、優しくしてもらって。
さっきは、火傷をしていないかと自分を心配してくれた人なのに。
その手を振り払ってしまったんだ。

自己嫌悪に陥る千鶴に、兎は優しく語りかける。

「あのね、千鶴ちゃん。それは恋、じゃないの?」
「・・・へ?」
なんだか間の抜けた声になってしまったことにも気付かず、千鶴は兎を凝視する。
傍らの紫苑は、黙って目を伏せていた。
「手が触れる。見つめているだけで胸が苦しい。-それを恋っていうのよ。」
口調は穏やかだったが、兎はきっぱりと言い切った。

「・・・・恋・・・?」

呆然とする千鶴に兎は苦笑する。
本当なら誰かの元に嫁いでいてもおかしくない年頃なのに、ここまで色恋に疎いのはやはりがさつな男所帯に暮らしているからだろうか。

この子のためにも、生活環境は整えた方がいいんじゃないかしら。
一度あの人にお説教しなきゃいけないかしら。

そんなことを思いながら、兎は紫苑に目を向ける。
「ねえ、あなたもそう思うでしょう?」
いきなり話を向けられた紫苑は、ただ曖昧に笑ってみせた。
それは肯定とも、否定ともとれる笑みだった。

「あら。あなたも恋には疎い方なの?」

心から意外そうに兎は眉をあげる。
千鶴はともかく、紫苑は誰が見たって妙齢の魅力的な女性だ。
恋のひとつやふたつ、経験していたっておかしくはない。
この前は風間と良い雰囲気で歩いていたし。
今日だって、「ここのお菓子は美味しいから、食べさせてあげたい人がいる」と言って、わざわざ買いに来たのだ。
遠くに出掛けていた人が、今日帰ってくるから、と。
それが恋仲の男でなくて誰だと言うのだ。

「ほんとにあなたたちって・・・」

兎は溜息をついた。
自分だって、それほど経験があるわけではないけれど、それでもここまで疎くはない。
これは私が教えてあげるべきかしら。見たところ、私が一番年長みたいだし。

と、兎がなぜか使命感に燃えはじめたとき。
店の暖簾をくぐって、店に男が入ってきた。
その姿を見た途端、紫苑が立ちあがる。

「-なんだ。珍しい顔ぶれじゃねえか。」
「高杉さん!?」

それは高杉だった。千鶴も思わず立ち上がった。
高杉は千鶴と兎を見やり、そして紫苑に視線を向ける。
紫苑は無言だったが、明らかに先程までとは表情が違っていた。

「女同士の話の邪魔をするほど無粋じゃねえ。」

高杉は口端をあげると、素っ気なく踵を返した。そのまま暖簾をくぐって店を出る。

「あ、あの高杉さん・・・!」

慌てて後を追おうとした千鶴の脇をすり抜けるように、素早く店を出て行ったのは紫苑だった。
え?と思いつつ、外へ出た千鶴が見たものは、少し先に立って見つめ合う二人の姿。

高杉が手を差し出す。
一瞬ためらい、遠慮がちに細い指をその手に添える紫苑。

言葉を交わしたわけではない。熱い抱擁があったわけでもない。
指が触れ合う。
ただそれだけのことなのに、まるで二人の絆が見えたような気がして、千鶴はほうっと息をついた。

「-あれが恋じゃなくてなんだっていうのかしらね。」
いつの間にか千鶴の隣に立っていた兎が、呆れたように呟いた。

「・・・恋・・・。」

千鶴は自分の手を見つめた。

-この指先が触れたあの人に、私は恋をしているのだろうか。

考えても答は出ない。
触れた指先だけが、まだ熱く疼いているような気がした。


*ガールズトーク、やってみたかっただけなのwww
こんな私を許してーっ!!
さあ!千鶴の指が触れた相手は誰だ!(笑)




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~ Comment ~

NoTitle 

ちょっ…!
やだ何これ!
私、イケ幕の記事書いてたのにw
うさぎさんとこちょっと覗きに行ったらこれだもの!やばいw

読んでてなんか顔が赤くなるんですけど。
これは何?恋?

もう!うさぎさんやっぱ最高!!

とりあえずシジミ汁がすごく頭から離れないんですけどw
シジミ汁…リアルだ。
そうなのよ。飲んだ翌日はシジミ汁なのよ。

>そんな他愛ないやりとり

ほんと他愛なくて微笑ましすぎる!!L(´▽`L )♪

>椀を渡す時に、指が触れた。

はうっ!!!
おかしいな。なんてことないシーンのはずなのに何故だ。
なにゆえではない。なぜだ。

>話を聞いた兎は、穏やかに微笑んだ。

あはは!兎のこと駆け込んだか!
ってか兎のキャラが完全にうさぎさんになってる気がするw
やばいニヤニヤが止まらない。

>そして兎の隣には、紫苑が黙って座っていた。

ぶははははー!
いるし!!w
すっごい情景浮かんじゃった…
お腹痛いw
しかも彼女は親切なおねーちゃんキャラじゃないっていう!
ちゃんと清楚だよ!なんだよずるいなーw

>頬笑み

あ、こういう書き方もあるんですか!(ここは真面目に)
微笑みしか使ったことなかった。なんかいいですねっ

>なんでわかるんですか?-千鶴の表情はそう告げている。

かわいいんだけどーー!!!
ほんとガールズトークだね、なんか私興奮してるんだけどw
なんでこれ思いつかなかったのかなー(*≧∇≦)
(それは私がガールじゃなくておっさんだから)

>自分はおかしい。あんなに親切にしてもらって、優しくしてもらって。

薄桜鬼のキャラは千鶴一人だというのに、
なんかこの彼女はすごく千鶴っぽく感じた!
おかしい、とか思っちゃうとこ。

>「あのね、千鶴ちゃん。それは恋、じゃないの?」

直球来たーー!!!

>この子のためにも、生活環境は整えた方がいいんじゃないかしら。
>一度あの人にお説教しなきゃいけないかしら。

爆笑再びwwww
兎!!君は学生寮の寮母か!

突っ込んではいますが、今楽しくてしょうがないです。
おもしろいよーー!

兎と土方って結婚したら絶対幸せになれるよね。
内助の功で彼をがっつり支えて、明るい家庭!

>「あら。あなたも恋には疎い方なの?」

紫苑に矛先きたw
でも千鶴ほど乗せられないあたりがやっぱり紫苑よね!
新撰組で例えたら斎藤キャラかも( ´艸`)

>その姿を見た途端、紫苑が立ちあがる。
>慌てて後を追おうとした千鶴の脇をすり抜けるように、素早く店を出て行ったのは紫苑だった。

このひたむきさが紫苑の魅力。
ほとんどしゃべってないのにこの威力。
印踏んでるっぽくなってるけど不可抗力。イェー
いやいやあほなラップを作ってる場合じゃない。
紫苑かわいい!!!

>一瞬ためらい、遠慮がちに細い指をその手に添える紫苑。

はぁ…きゅんとするじゃないか…
ほうっと息をついたのは千鶴だけじゃないぜ。
素敵です、うさぎさん!

>触れた指先だけが、まだ熱く疼いているような気がした。

相手不明のままだったーーー!!!
鬼畜!鬼畜!ヽ(`・ω・´)ノヽ(`・ω・´)ノヽ(`・ω・´)ノ

でもいい話だった…きゅんとしたぜ。
これの続き?書くの私?w
指が触れたとなったら、残るはあと一つじゃないかー!

てやんでい!ちゃぶ台をひっくり返したくなるぜ!

ありがとううさぎさん、ごちそうさまでした!

グリーンさん 

早々にコメントありがとうございます!

>とりあえずシジミ汁がすごく頭から離れないんですけどw

わははは!同じく!
私もいま、シジミ汁が飲みたくて仕方がない!
いっそタイトル「シジミ汁」にしても良かったかも!

>あはは!兎のこと駆け込んだか!
ってか兎のキャラが完全にうさぎさんになってる気がするw

すいませーん!!
まだ兎のキャラが掴み切れてなくてっ!!
これ、グリーンさんの兎じゃねえしっ!って思いながら書いてましたww

>>頬笑み
>あ、こういう書き方もあるんですか!(ここは真面目に)

あ。これ、意味はないですww
変換したらたまたまこれが一番に来ただけww
気付かずそのままにしてただけーっ!!

>ほんとガールズトークだね、なんか私興奮してるんだけどw

やっぱり「恋バナ」は女子会でしょ!
・・・最近、そんな話、したことねーけどさ・・・

>爆笑再びwwww
兎!!君は学生寮の寮母か!

爆笑!!!
確かに!話のわかる寮母さんじゃん!!

>兎と土方って結婚したら絶対幸せになれるよね。
内助の功で彼をがっつり支えて、明るい家庭!

わかるー!!
絶対、土方には姉さん女房だと思うの!
千鶴じゃ駄目なの!!(おい)
いいなあ、兎と土方夫婦。
・・・いかん。また不埒な妄想が(笑)

>新撰組で例えたら斎藤キャラかも( ´艸`)

斎藤=紫苑www
また爆笑!
それは思いつかなかった!

>いやいやあほなラップを作ってる場合じゃない。
紫苑かわいい!!!

あははは!ラッパーグリーン参上かいww

>ほうっと息をついたのは千鶴だけじゃないぜ。
素敵です、うさぎさん!

よかったー!!
これ、苦肉の策だったんだもんww
分岐しちゃおうかとも思ったんだけど、まだもうちょい遊びたかったし(笑)
高杉×紫苑のうっとりシーンを書きたかったって個人的願望もあったけどさwww

>相手不明のままだったーーー!!!

あ。気付いた?

>鬼畜!鬼畜!ヽ(`・ω・´)ノヽ(`・ω・´)ノヽ(`・ω・´)ノ

三回も言われたwww
でもなーんとも思わないもん!(←開き直り)

>指が触れたとなったら、残るはあと一つじゃないかー!
>てやんでい!ちゃぶ台をひっくり返したくなるぜ!

グリーンさん、壊れたwww

続き、よろしくねー♪(鬼畜・うさぎより)

 

呼ばれてないけど
じゃじゃじゃじゃーん☆
初めまして(?)ぴよきちです。

ぅわーん!指の相手は誰なのさー!!
鬼畜!鬼畜!(=゚ω゚)ノ(=゚ω゚)ノw

横槍失礼しました(。-_-。)
思わず、コメントしちゃった(キャッ(o^^o))

お二人のやり取りが、面白くて仕方ないです!
リレーの更新も、もちろん、お話の更新も楽しみに、ほぼ、毎日のように覗いていますw

薄桜鬼未プレイだけど、想像に想像を膨らませ、薄桜鬼キャラを妄想しながら、読んでますw

ぴよぴよさん 

コメントありがとうございます!

はじめまして(笑)
ようこそお越しくださいました!

>ぅわーん!指の相手は誰なのさー!!
鬼畜!鬼畜!(=゚ω゚)ノ(=゚ω゚)ノw

えへ♪
なんと呼ばれてももう平気さっ(居直り中ww)
相手が誰かはグリーンさんがなんとかしてくれるはずっ!!

>思わず、コメントしちゃった(キャッ(o^^o))

どんどんコメントしてください!
ここで遠慮は無用ですww

>お二人のやり取りが、面白くて仕方ないです!
リレーの更新も、もちろん、お話の更新も楽しみに、ほぼ、毎日のように覗いていますw

ありがとうございます!
そう言っていただくと本当に励みになりまする!

>薄桜鬼未プレイだけど、想像に想像を膨らませ、薄桜鬼キャラを妄想しながら、読んでますw

この機会にぜひプレイしてみてください!
とりあえずはウィキで事前情報、仕入れてみようか(笑)

今度ともよろしくお願いいたします!



 

わーいぴよきちさんだー!
どんどん横槍お願いします!
私もやり取りしてて楽しいですw

 

http://green11984.blog.fc2.com/blog-entry-252.html?sp

いやー、エンディングが全然見えてこないw
力尽きたので寝ます!\(^o^)/

グリーンさん 

エンディング・・・
そんな遠い先のことは考えるの、やめましょう!(笑)

これから読んできまーす!
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