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【  2014年12月  】 

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紅蓮 -追想- (1865.10)

繊月花-新撰組外伝-4 (完)

2014.12.31 (Wed)

 高杉には女房と子供がいた。奴の傍には、身請けした芸者あがりの妾もいた。そして。あいつも。奴が何を考えてるのか、俺にはわからねえ。けど、あいつと再会してからも高杉は何もかわっちゃいなかった。今は九州に逃がしてる女房と子供のための本宅は用意してあったが自分は妾と一緒に別宅暮らしだ。まあ、ここまではよくある話だけどよ。その別宅に、あいつも一緒に暮らしてた。それってどうなんだろうなあ。俺にはわからねえよ。...全文を読む

だって苦手なんだもの -斎藤の場合-

だって苦手なんだもの-雷シリーズ-

2014.12.31 (Wed)

 ごろごろごろ。空はみるみるうちに真っ黒な雲に覆われ、雷の音が少しずつ近づいてくる。縁側に座っていた斎藤は嘆息すると、腰をあげた。自室の窓は開いていたはずだ。雨が降ってくる前に閉めておくべきであろう。彼はそう思った。ごろごろごろ。雷鳴はどんどん近付いてきている。雨が降れば、少しは涼しくなるかもしれない。そんなことを考えながら廊下を歩いていた斎藤は、その先に立ち尽くしている人影に気づいた。「-どうした...全文を読む

紅蓮 -恋情- (1865.5)

繊月花-新撰組外伝-4 (完)

2014.12.30 (Tue)

 波が打ちつける              近付けば呑みこまれそうな、そんな波   影がひとつ                はるか海の向こうを見据えている背中    それはとても見慣れた後姿で        いつも 私の眼の前にあった背中で         白い砂を踏みしめる            ゆっくりとその背に近づいてゆく      彼の名を呼ぶ               彼がゆっくりと振...全文を読む

紅蓮 -再会- (1865.4)

繊月花-新撰組外伝-4 (完)

2014.12.29 (Mon)

 高杉が四国へ亡命したのは、俺が出石から長州へ戻る途中だった。挙兵で藩を掌握してから、高杉たちは「攘夷」から「開国」に方針をかえちまったもんだからよ。逆に攘夷派からも狙われることになっちまった。長州や薩摩は英国やフランスと戦争したことがあるからなあ。「攘夷」-つまり外国を敵にまわすってことがどんだけ無謀かって身にしみてわかっちまって、手を組む方が得策だって気付いたんだよな。大きな声じゃ言えねえけどよ...全文を読む

風が唄う繊月の夜 (1868.8)

繊月花-新撰組外伝-3

2014.12.28 (Sun)

 蝋燭の灯りに、壁に映る二人の影が揺らめく。静けさが辺りを包んでいた。「-俺達だけになっちまったな。」土方は自嘲気味に呟いた。斉藤は黙って目を伏せる。鳥羽伏見の戦いから、ここ会津まで。新撰組は多くの仲間を失った。鳥羽伏見では井上が。江戸に戻る船上で山崎が。総司は戦線を離れ江戸で療養生活に入ったが、そのまま帰らぬ人となった。原田が、新八が隊を離れ、流山で捕まった近藤は、結局処刑された。近藤が新政府軍に...全文を読む

副長VS一番組組長 その12 -職場環境は大切です-

副長VS一番組組長

2014.12.27 (Sat)

 どたどたどた。もう書くのも嫌になるくらいお馴染になった足音を立てて、屯所の廊下を走り回っているのは一番組組長だ。彼にとっては足音を忍ばせることなど造作もないことのはずで、その証拠に、副長室に忍びこむ時などは誰にも気付かれることはない。彼がこんな足音をさせる時。それは、副長室に堂々と入る時-その目的はともかくとして-と。「あっやめちゃーん。」という、巡察や浪士たちとの斬り合いの時の彼からは想像もつか...全文を読む

その想い出は薄紫の (1868.5)

繊月花-新撰組外伝-3

2014.12.25 (Thu)

 穏やかな日差しが部屋に差し込む中、総司はゆっくりと体を起こした。今日は珍しく調子が良い気がした。いつもは閉めきっている障子が開いているのは、朝餉の膳を下げに来た婆がそのまま閉め忘れたのかもしれない。開け放たれた障子の向こうは小さな庭だ。さすがに植木屋の家だけに、この庭には季節ごとに色とりどりの花が咲き乱れる。それは、ここで療養する総司の目を楽しませていた。陽射をうけて緑が輝く。風が花の香りを運んで...全文を読む

副長VS一番組組長 その11 -幸せな時間-

副長VS一番組組長

2014.12.23 (Tue)

 どたどたどた。もう聞き慣れてしまって、今さら小言を言う気にもなれない足音に、新撰組副長は深い溜息をついた。予想を裏切らず、足音はこの部屋の前で止まり、同時にこれもお馴染みになった、すっぱーんという音を立てて障子が開いた。「・・・・・・・・・・・なんだ。」とりあえず。とりあえず、低く聞いてみる。が、もちろん総司はそれには答えず遠慮なく部屋に入り、そのまますたすたと奥の寝間にむかう。「おい。」ようやく振り返った...全文を読む

瞳の中の静寂に (1868.4)

繊月花-新撰組外伝-3

2014.12.23 (Tue)

 四月十九日 宇都宮城を陥落させた旧幕府軍だったが、三日後には新政府軍の反撃を受け、結果、敗走することになる。その戦闘において土方は足に被弾、戦線を離脱した。被弾したのは幸いにも革靴で覆われた足指だった。おかげで命に別条はなかったものの、その衝撃で骨が折れ、時間と共に全身に発熱が広がっていた。「お加減はいかがですか。」土方が目を開けると、そこには斎藤の静かな双眸があった。彼は手拭いで土方の額に浮かぶ...全文を読む

蒼き海に燃える刻 (1868.1)

繊月花-新撰組外伝-3

2014.12.22 (Mon)

 大政奉還を成した徳川慶喜だったが、その処遇をめぐっては朝廷でも意見が割れていた。水面下では幕府・新政府それぞれの工作運動が行われたが、結局、徳川の持つ四百万石を返領するということで一致を見た。それは薩摩や長州藩の思惑通りではあったのだが、それに対して慶喜も黙ってはいなかった。その案では旧幕府の幕臣たちが納得せず、国内が戦乱になってしまう。その隙を外国勢力が見逃すとも思えず、新政府にとってもそれは得...全文を読む

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Author:うさぎ
こんにちは。うさぎと申します。
拙い小説をちまちまと書き綴っては自己満足に浸っている未熟者ではございますが、よろしくお願いいたします。

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